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Obsidianの同期方法まとめ|Sync料金・iCloud・Google Drive・Gitを公式の推奨環境で比較

同期方法まとめ|Sync料金とiCloud・Driveの比較

こんにちは、satimoです。

Obsidianを使い始めて最初にぶつかる壁が「PCで書いたノートをスマホでも見たい」です。ところがこの同期、他のメモアプリのように「アカウントでログインすれば勝手に同期される」わけではありません。Obsidianはノートを自分のPCの中のただのファイルとして保存する設計なので、同期の手段は自分で選ぶことになります。

そして厄介なことに、どの方法を選べるかは「使っている端末の組み合わせ」でほぼ決まってしまいます。「無料でGoogle Driveを使えばいい」という解説は、iPhoneを使っている人には当てはまりません。Obsidian公式が「iOSではGoogle Driveは正式にサポートされていない」と明記しているからです。

この記事では、公式ヘルプが方式ごとに示している「推奨システム(Recommended systems)」を軸に、6つの同期方法を比較します。料金・手順・警告文はすべて2026年9月1日時点で公式サイトを確認した内容です。

→ Obsidian記事の全体像: Obsidianの使い方完全ガイド

目次

結論:端末の組み合わせで選べば迷わない

先に結論です。公式が推奨環境として挙げているOSの組み合わせで整理すると、選択肢はかなり絞られます。

使っている端末第一候補無料で済ませたい場合
Mac+iPhone/iPadiCloud DriveiCloud Drive(無料枠5GBの範囲で)
Windows+iPhone/iPadObsidian Sync無料で安全な定番はない(後述)
Windows+AndroidGoogle Drive / OneDriveGoogle Drive
Mac+AndroidGoogle DriveGoogle Drive
PCだけ(複数台)Syncthing / GitSyncthing / Git
端末が1台だけ同期は不要(バックアップだけ考えればよい)

いちばん詰まりやすいのが「Windows+iPhone」の組み合わせです。理由は2つあって、①公式が「iCloud DriveをWindowsで使うとファイルの重複や破損につながる場合がある」と警告していること、②iPhone側ではGoogle Drive・OneDrive・Dropbox・Syncthingが公式のサポート外であることです。この組み合わせの人は、有料のObsidian Syncを選ぶのがいちばん素直です。

なぜObsidianの同期はメモアプリより面倒なのか

「EvernoteやGoogle Keepは何もしなくても同期されるのに、なぜObsidianだけ?」という疑問には、公式ヘルプのFAQがはっきり答えています。要約すると「Obsidianは1つのファイルを開くのではなく、Vault(保管庫)全体にアクセスする必要があるから」です。

Obsidianの機能はVault全体を前提に成り立っています。リンクの補完も、バックリンクも、グラフビューも、全文検索も、「フォルダの中のファイルを全部読める」ことが前提です。ところがクラウドストレージの多くは、スマホでは「開いたファイルだけをその都度ダウンロードする」作りになっています。この2つが噛み合わないため、サービスによっては正常に動かないわけです。

この構造を理解しておくと、後で出てくる「オフラインで利用可能にしておく」という設定がなぜ重要なのかが腑に落ちます。同期がうまくいかない相談のかなりの部分は、この1点が原因です。

方式別の対応OS早見表(公式の推奨システム)

公式ヘルプは同期方法を「Obsidian Sync(公式)」「サードパーティのクラウド」「ローカル同期」「バージョン管理」の4系統に分け、それぞれに推奨システムを明記しています。表にすると選択肢の狭さがはっきりします。

方式系統公式が挙げる推奨システム料金
Obsidian Sync公式Windows / macOS / Linux / iOS / Android有料
iCloudクラウドmacOS / iOS / iPadOS無料枠あり
OneDriveクラウドWindows / macOS(Androidは機能が限定的)無料枠あり
Google DriveクラウドWindows / macOS / Android(iOSは限定的)無料枠あり
Syncthingローカル同期Windows / macOS / Linux無料
Gitバージョン管理Windows / macOS / Linux無料枠あり
Working Copyバージョン管理iOS(Gitが前提)一部有料

iOS/iPadOSの列に注目してください。推奨システムにiOSが入っているのは、Obsidian SyncとiCloud、そしてGit前提のWorking Copyだけです。ここが同期方法選びのいちばん大きな分岐点になります。

① Obsidian Sync(公式・有料)の料金と特徴

Obsidianの開発元が提供している公式の同期サービスです。全OSに対応していて、設定でつまずく要素がいちばん少ない選択肢です。料金は公式サイトの表示で以下のとおりです(2026年9月1日確認・米ドル表示)。

項目Sync StandardSync Plus
年払い月あたり $4月あたり $8
月払い$5 / 月$10 / 月
保存容量合計 1GB合計 10GB(100GBまで拡張可)
同期できるVault数1つ10個
1ファイルの上限5MB200MB
バージョン履歴1ヶ月12ヶ月

テキストのノートだけなら1GBはかなり大きな容量です。逆にStandardで詰まりやすいのは「1ファイル5MB」の上限で、スクリーンショットを貼る程度なら問題ありませんが、PDFの資料や動画をVaultに入れる使い方をするならPlusを検討することになります。

導入前に決めておくべき2つのこと

公式のセットアップ手順を読むと、あとから変えにくい設定が2つあることがわかります。

  1. サーバーのリージョン(地域):公式は「データセンターはデータを再アップロードしない限り別のサーバーへ移せない」と明記しています。最初に選ぶときだけ少し慎重に。
  2. 暗号化パスワード:リモートVaultはエンドツーエンド暗号化され、そのパスワードはObsidianアカウントのパスワードとは別物です(Vaultごとに別々にもできます)。忘れると中身を取り出せないので、パスワード管理ツールに保存しておいてください。

また、同期を始める前にSelective Sync(選択同期)とVault設定の同期のトグルを確認します。「PCのプラグイン設定はスマホに持っていきたくない」といった調整はここで行います。設定を変えたらObsidianを完全に再起動してから同期を開始する、というのが公式の手順です。

向いている人:Windows+iPhoneの人/同期の設定で悩む時間を買いたい人/Vaultに大きな添付ファイルを入れる人。

② iCloud:Apple製品だけで揃えているなら第一候補

推奨システムはmacOS / iOS / iPadOS。MacとiPhoneの組み合わせなら、追加費用なしで最もスムーズに動く方法です。

公式の手順は次の流れです。

  1. iCloud Driveを有効にする(macOSは「システム設定 → Apple ID → iCloud → iCloud Drive」、iOSは「設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloud Drive」)
  2. MacのObsidianで新規Vaultを作り、保存先をiCloud Drive内の「Obsidian」フォルダにする
  3. iPhone側では新規Vault作成時に「Store in iCloud(iCloudに保存)」をオンにする
  4. すでにあるVaultを開くときは、Vault切り替え画面の「フォルダをVaultとして開く」からiCloud Drive内のObsidianフォルダを選ぶ

「iCloudのVaultが検出されません」でつまずく人が多い理由

iOS/iPadOSではVaultは必ずiCloud Drive内の「Obsidian」フォルダの中に置く必要があります。iCloud Driveの直下や別のフォルダに置いてしまうと、iPhoneのObsidianからは見えません。うまくいかないときは、iPhoneの「ファイル」アプリで「ブラウズ → iCloud Drive」を開き、Obsidianフォルダのアイコンの中にVaultがあるかを目で確認してください。

もうひとつ、MacではVaultフォルダをダウンロード済みに保つ設定が推奨されています。macOS 15以降ならObsidianフォルダを右クリックして「ダウンロードしたまま保持」、macOS 14以前ならiCloud設定の「Macのストレージを最適化」をオフにします。これをしないと、しばらく開かなかったノートが実体のない状態になり、検索やグラフビューから抜け落ちます。

⚠️ WindowsでiCloud Driveを使う構成は公式が警告している

公式ヘルプはiCloudの項目に、はっきりと「Windows上のiCloud Driveは、ファイルの重複や破損を招く可能性がある」という趣旨の警告を載せています。

日本語の解説記事では「WindowsでもiCloud for Windowsを入れればiPhoneと同期できます」と紹介されていることがありますが、公式が警告を出している構成をノートの母艦に使うのは勧められません。ノートは壊れても気づきにくく、気づいたときには古いバックアップしか残っていない、という壊れ方をします。

③ Google Drive:Androidなら有力、iPhoneでは使えない

推奨システムはWindows / macOS / Android。手順はシンプルで、PCにGoogle Driveアプリを入れてサインインし、Drive内にフォルダを作って、そこをVaultの保存先に指定するだけです。他の端末では「フォルダをVaultとして開く」からDrive内のフォルダを選びます。

注意点は2つです。

  • iOSは公式サポート外。公式はiPhone/iPadで使うならObsidian Sync・iCloud、あるいはRemotely Saveプラグインの検討を案内しています。
  • Vaultのファイルを「オフラインで使用可能」に設定する。設定しないとファイルが端末から追い出され、同期しているはずなのに開けない状態になります。

Windows+Androidの人にとっては、追加費用なしで実用になる素直な選択肢です。

④ OneDrive:Windows中心なら。ただし「常にこのデバイス上に保持」が必須

推奨システムはWindows / macOSで、Androidでの動作は限定的です。公式は使い始める前の条件として、Vaultフォルダを「常にこのデバイス上に保持する」に設定しておくことを挙げています。

逆に言えば、OneDriveの「ファイル オンデマンド」機能はVaultとの相性が悪いということです。ファイルの実体を端末に置かず必要なときだけ取りに行く仕組みなので、Vault全体を読みたいObsidianとぶつかります。Androidで使いたい場合は、公式もDropsyncやFolderSyncといった同期アプリの併用に触れていますが、構成が複雑になる分だけ事故も起きやすくなります。

⑤ Syncthing:クラウドに預けたくない人向け

Syncthingはクラウドストレージを介さず、端末同士で直接ファイルを同期するオープンソースのツールです。推奨システムはWindows / macOS / Linux。「ノートを他社のサーバーに置きたくない」という要件があるなら、これが本命になります。

ポイントは3つあります。

  • 常時起動している端末が1台あると安定する。端末同士が同時にオンラインでないと同期されないため、公式も「少なくとも1台が常にオンであるときに最もうまく機能する」としています。
  • Androidの公式アプリはメンテナンスされていないため、公式ヘルプはコミュニティ版の「Syncthing-Fork」を案内しています。iOSには選択肢がありません。
  • 端末ごとに設定を分けたいなら .obsidian を除外する。共有フォルダの無視パターンに入れておくと、PCとスマホでプラグイン構成を変えられます。

⑥ Git / Working Copy:同期というより「履歴」が目的

GitHubなどのリポジトリにVaultを置く方法です。推奨システムはWindows / macOS / Linux。git init → リモート追加 → git add .git commitgit push、他の端末では git pull、という普通のGit運用になります。

ただし公式も明記しているとおり、Gitは強力なバージョン管理を提供するが、同期は自動ではありません。自分でpushとpullをする必要があります。「気づいたら同期されている」体験を求めているなら、Gitは期待とずれます。逆に「いつ何を書き換えたか」を追いたい人、書きかけの状態を安全に戻したい人には最良です。

iPhoneでGit運用をしたい場合は、iOS向けのGitクライアントWorking Copyを使い、クローンしたフォルダをObsidianの空のVaultに紐づけます(一部機能は有料の追加購入が必要)。公式サポートではないものの、多くのユーザーが実際にこの方法を使っている、と公式ヘルプ自身が触れています。

iPhone・iPadで選べる方法は実質2つしかない

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。公式ヘルプの「iPhoneとiPadの同期」の項目には、推奨としてObsidian SyncとiCloudの2つが挙げられ、その一方でDropbox・Google Drive・OneDrive・Syncthingは「サポートされていない選択肢」として名指しで列挙されています(Remotely SaveやLiveSyncといったプラグインでの回避策を見つけたユーザーもいるが結果はまちまち、という但し書き付きです)。

つまり、iPhoneを持っている人の現実的な選択肢はこうなります。

PC側現実的な選択
MaciCloud(無料)または Obsidian Sync
WindowsObsidian Sync が実質一択(iCloudはWindows側で公式が警告、他はiOS非対応)

「Windows+iPhoneで無料の同期方法はありませんか」と聞かれたら、正直な答えは「公式に安全とされている無料の道はない」です。プラグインでの回避策は存在しますが、ノートという壊れて困るデータを、公式が結果はまちまちと書いている方法に預けるかどうかは、天秤にかけて決めるべきです。年払いなら月4ドル程度なので、ここは費用で解決するのが結果的に安く済むと考えています。

⚠️ 絶対にやってはいけない:同じVaultを2つのサービスで同期する

公式ヘルプは、複数サービスの併用について「同じVaultを複数のサービスで同期することは避ける(例:Obsidian SyncとiCloudを同時に使う)」と明確に書いています。理由はデータの競合や破損です。

これは意図せずやってしまいがちな失敗です。たとえばMacのiCloud Drive内にVaultを置いたまま、あとからObsidian Syncを契約する。あるいはOneDriveの同期対象フォルダの中に、Google Driveのフォルダを作ってしまう。「Vaultフォルダが、いま何によって同期されているか」を1つに保つ——これだけで事故の大半は防げます。

同期がうまくいかないときに確認する5つのこと

症状まず疑うところ
スマホで一部のノートが開けない・検索に出てこないファイルがオフロードされている。「オフラインで使用可能」「常にこのデバイス上に保持」「ダウンロードしたまま保持」を設定する
iPhoneでVaultが認識されないVaultがiCloud Drive内の「Obsidian」フォルダの外にある
同じノートが2つに増えている・末尾に端末名が付く2つのサービスで二重に同期されている/公式が警告する構成になっている
プラグインの設定が端末間で壊れる.obsidianフォルダの競合。除外するか、設定同期の対象を見直す
大きなPDFや画像だけ同期されないプランのファイルサイズ上限(Sync Standardは5MB)

ノートが増えるほど、同期の事故は「気づくのが遅れる」性質のトラブルになります。方式を決めたら、月に一度でいいのでVaultフォルダを丸ごとコピーしてバックアップを取っておくと安心です。同期はバックアップの代わりにはなりません。片方で消したノートは、もう片方でも消えます。

端末ごとに設定を変えたいときは「Config folders」

「PCでは重いプラグインを使いたいが、スマホでは切りたい」という要望には、公式が用意しているConfig folders(設定フォルダをデバイスごとに変える機能)で対応できます。Obsidianの設定を格納する.obsidianフォルダの名前を端末ごとに変えることで、同じVaultを共有しながら設定だけ分ける、という運用です。

Obsidian Syncを使っている場合は、Selective Syncのトグルで「Vault設定を同期するかどうか」を選べます。Syncthingなら無視パターンに.obsidianを入れる、という形で同じ目的を達成できます。

→ プラグインの構成を見直したい方: Obsidianおすすめプラグイン12選

よくある質問

Obsidianの同期は無料でできますか?

端末の組み合わせによります。Mac+iPhoneならiCloud、Windows/Mac+AndroidならGoogle DriveやOneDrive、PC同士だけならSyncthingやGitで無料でできます。ただしWindows+iPhoneの組み合わせだけは、公式に推奨される無料の方法がありません

Obsidian Syncの料金はいくらですか?

2026年9月1日時点の公式表示で、Sync Standardが年払いで月あたり4ドル(月払い5ドル)、Sync Plusが年払いで月あたり8ドル(月払い10ドル)です。StandardはVault1つ・容量1GB・1ファイル5MBまで・履歴1ヶ月、PlusはVault10個・容量10GB・1ファイル200MBまで・履歴12ヶ月です。

iPhoneでGoogle Driveを使って同期できませんか?

公式ヘルプはGoogle DriveについてiOSでの正式サポートがないとしており、iPhone/iPadの項目でもサポート外の選択肢として挙げています。Remotely Saveなどのプラグインを使う回避策は存在しますが、公式は結果がまちまちだと注記しています。大事なノートを預けるなら、Obsidian SyncかiCloudを選ぶのが安全です。

同期しているのにスマホでノートが見つかりません。

ファイルが端末から追い出されている(オフロード)可能性が高いです。OneDriveなら「常にこのデバイス上に保持」、Google Driveなら「オフラインで使用可能」、iCloudなら「ダウンロードしたまま保持」を設定してください。Obsidianは1つのファイルではなくVault全体を読む必要があるため、実体のないファイルがあると検索やリンクから抜け落ちます。

Obsidian Syncを契約すれば、バックアップも不要ですか?

不要にはなりません。同期は「全端末を同じ状態に揃える仕組み」なので、誤って削除した内容も全端末に反映されます。Sync Standardには1ヶ月、Plusには12ヶ月のバージョン履歴があり、ここからの復旧はできますが、履歴の外に出た事故には対応できません。Vaultフォルダのコピーを別に保管しておくのが確実です。

なお、スマホ側の設定(Androidの保存先の選択、iPhoneのウィジェットやショートカット)については、スマホでObsidianを使う方法で公式情報をもとに整理しています。あわせてどうぞ。

まとめ

  • Obsidianの同期方法は端末の組み合わせでほぼ決まる。公式は方式ごとに推奨システムを明記している
  • iPhone/iPadで公式に推奨されるのはObsidian SyncとiCloudの2つだけ。Google Drive・OneDrive・Dropbox・Syncthingはサポート外
  • Windows上のiCloud Driveは公式が警告している構成。Windows+iPhoneならObsidian Syncが実質一択
  • 同じVaultを2つのサービスで同期しない。競合と破損の最大の原因
  • 「同期しているのに開けない」はファイルのオフロードを疑う。オフラインで使用可能に設定する
  • 同期はバックアップではない。Vaultフォルダのコピーは別に取っておく

同期の方式は、あとから乗り換えようとすると「Vaultを一度どこかに退避して、片方の同期を完全に止めてから移す」という慎重な作業になります。最初に自分の端末構成で選び切ってしまうのがいちばん楽です。

→ Obsidian記事の全体像: Obsidianの使い方完全ガイド

→ これから始める方: Obsidianのインストールと初期設定 / Obsidianとは?

→ スマホでも使うなら: Obsidian Web Clipperの使い方 / デイリーノートの使い方

参考(一次情報・2026年9月1日確認)

更新履歴

  • 2026-09-01: ページ公開(Obsidian公式ヘルプおよび公式サイトのSync料金表示を確認)
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