ペイクラウド子会社アララの情報流出、自分は対象?利用企業と窓口【11月2日発表】

ペイクラウド子会社アララの情報流出、自分は対象?利用企業と窓口【11月2日発表】

「アララメッセージの情報漏えいで約7,700万件と聞いたけれど、自分は対象?」「どの会社のメールマガジンを受け取っていると当てはまるの?」「ペイクラウドって何の会社?」と気になっている方に向けて、公式発表に書かれていることだけを整理しました。内容は、ペイクラウドホールディングス株式会社(東証グロース・4015)の連結子会社であるアララ株式会社が2026年11月2日に公表した第2報と、ペイクラウドホールディングスの適時開示、アララメッセージの利用を公表した各社のお知らせの原文を、2026年11月4日に確認したものです。公式発表に書かれていないことは「公式発表に記載なし」と明記しています。

【結論】ペイクラウドホールディングスの子会社アララは2026年11月2日、メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、契約企業の会員情報等が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)と公表しました。

  • 持ち出されたメールアドレスは現時点の調査で約7,700万件(精査中)です。個人が複数のアドレスを持っている可能性があるため、最終ユーザー数(人数)ではないとしています。項目はメールアドレスと、契約企業が登録した氏名・性別・生年月日・電話番号・会員番号・住所等(企業により異なる)です
  • アララ社は利用企業の一覧や個人向けの照会窓口を公表していません。自分が対象かどうかは、メールを受け取っている各企業のお知らせで確かめることになります(下の一覧表)
  • アララ社のサービスが不正に利用され、送信元「news@arara.com」から最大約713万通の不審メールが送られています。アララメッセージは10月31日から全面停止中で、再開時期は未定。精査の結果は第3報で知らせるとしています
目次

自分は対象?公式発表でわかること早見表

アララメッセージは、企業がメールマガジンや通知メールを送るために使うメール配信サービスです。個人が直接契約するサービスではないため、影響を受けるのは、アララメッセージを使っている企業からメールを受け取っていた人です。アララ社の第2報とアララメッセージのサービスサイトに書かれているのは次の範囲です。

知りたいこと公式発表に書かれていること
対象になる人アララメッセージを導入している「ご契約企業」の会員など。第2報は、本サービスを最終的に利用している個人を「最終ユーザー」と呼んでいる
件数持ち出されたメールアドレスは「現時点の調査で約77百万件」(精査中)。「最終ユーザー数を示すものではありません」
対象の企業数「現時点の推計:最大約380社」(精査中)。このほか既報の共用環境に関係する契約企業が61社
利用企業の一覧公式発表に記載なし(2026年11月4日確認)。各社が個別に公表している
自分が対象かを調べる方法アララ社による個人向けの照会ページの案内は公式発表に記載なし。アララ社は各社の環境が対象かどうかと流出した情報の内容を、契約企業に個別に連絡するとしている
個人への連絡アララ社から個人へ連絡する旨の記載はなし。大阪ガス(FitDish)や小田急トラベルなど、一部の企業は対象者にメールで個別に連絡するとしている
クレジットカード番号「当社のサービスでは、クレジットカード番号は一切保有しておりません」
アララ社の問い合わせ先「ご契約企業の皆様:サポート窓口」のみ。個人向けの窓口は公式発表に記載なし
サービス2026年10月31日に提供をすべて停止。再開の時期は未定
補償公式発表に記載なし
今後件数等は精査中で、精査の結果は「第3報でお知らせいたします」

第2報の原文はアララ株式会社「当社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」(2026年11月2日・PDF)で読めます。アララメッセージのサービスサイトにも、停止状況と経過をまとめた「【重要】アララ メッセージのサービス停止および個人情報流出に関するお詫びとご報告」が掲載されています。

アララメッセージの利用を公表した企業一覧(11月4日時点)

次の表は、アララ社(アララメッセージ、または同社のメール配信サービス「repica」)への不正アクセスに関係して、2026年11月4日までに自社のお知らせで公表した企業です。件数と表現(「流出」「漏えい」「可能性」など)は各社の公表どおりに書いています。アララ社は対象を最大約380社と推計しているため、この表がすべてではありません。

企業名サービス公表日件数(公表の表現)漏えい項目公式のお知らせ
アソビューアソビュー!会員11月3日15,821,184件(外部に流出したことが判明)メールアドレス、会員ID・氏名・性別・生年月日、電話番号・郵便番号・お住まいの地域、チケットの購入・利用情報など。パスワード・カード情報は対象外(詳しい解説)アソビュー
ビックカメラ・コジマ・ソフマップメールマガジン登録者11月2日グループ合計約1,490万件(外部に流出した可能性)メールアドレス等。カード情報と通販サイトのログイン情報は対象外(詳しい解説)ソフマップ掲載(3社連名)
TKC会計事務所・企業・地方公共団体向けシステムのメール11月2日最大223万812件(漏えい対象に含まれていることが判明)メールアドレス(詳細は調査中)TKC(第2報)
サンクゼールメールマガジン会員11月3日878,343件(外部に漏えい)メールアドレス。それ以外は漏えいの有無を確認中。カード情報・パスワードは対象外サンクゼール
キャメル珈琲カルディコーヒーファーム公式オンラインストアのメールマガジン会員11月3日820,420件(漏えいした可能性)メールアドレス(過去に配信された会員を含む)。氏名・住所・電話番号・カード情報などは含まれないキャメル珈琲
ユーコープメール配信(repica)11月2日210,495件(外部に流出したことが判明)メールアドレス(10月8日〜29日に配信のあったもの)ユーコープ
コープぎふ・コープあいち・コープみえ・東海コープ事業連合メール配信(repica)11月3日160,751件(外部に流出したことが判明)メールアドレス(10月8日〜29日に配信したもの。未加入の登録者を含む)コープみえ掲載
小田急トラベル小田急旅の予約サイトの会員11月2日63,006件(外部に漏えい)メールアドレス(10月8日〜29日に配信したもの)小田急トラベル
両備バスメールマガジン会員(repica)11月2日延べ43,221件(外部に流出したことが判明)メールアドレス(10月8日〜29日に配信のあったもの)両備バス
神戸新聞社神戸新聞NEXTのメールマガジン受信者11月2日約4万件(漏えい)メールアドレスのみ神戸新聞NEXT
大阪ガスおかずの定期便「FitDish」11月2日34,489件(流出したことが判明)メールアドレス(10月8日〜29日に配信したもの)。氏名・住所・電話番号・カード情報・購買データ等は含まれない大阪ガス
スズキ報道関係者向け「スズキメディアサイト」10月30日最大2,575件(外部へ流出した可能性)メールアドレス。氏名・住所等は含まれないスズキ
鹿児島銀行・南日本銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫「Payどん」のメール通知10月28日件数の記載なし(漏えいした可能性)Payどんユーザ・加盟店のメールアドレス、決済情報(日時、店舗名、お支払い金額)鹿児島銀行掲載

各社の件数は、それぞれの会社がアララ社から受けた報告にもとづく数字です。アララ社は区分の間で同じメールアドレスが重複している可能性があるとして件数を合算していないため、この記事でも各社の件数を足し合わせていません。また、各社の件数がアララ社の第2報のどの区分(本サービス経由・共用環境)に当たるかは、どの公式発表にも書かれていません。ユーコープ・東海3生協・両備バスは、同社のメール配信サービス「repica」を利用していたと公表しています。アララメッセージのサービスサイトは、停止の対象を「アララ メッセージとASP repicaシリーズをご利用のすべてのお客様」としています。

対象のメールアドレスの見分け方を公表している企業

  • 配信期間で示している企業:小田急トラベル・大阪ガス(FitDish)・ユーコープ・東海3生協・両備バスは、2026年10月8日から10月29日までに配信したメールのアドレスが対象としています
  • 登録時期で示している企業:サンクゼールは「10月30日以前に会員登録をされたお客様」が対象としています
  • メールの件名で示している企業:小田急トラベルは、対象となるメールの件名を一覧で示し、「予約完了のご案内」など別のメール配信サービスから送ったメールだけを受け取っている人は対象ではないとしています
  • 個別に連絡するとしている企業:大阪ガスは「対象となるお客さまには、個別にメールにてご連絡いたします」、小田急トラベルは対象者が特定でき次第メールで個別に連絡するとしています。ビックカメラグループは「当グループ各社よりご案内いたします」、アソビューは特定後に個別に報告するとしています

各社の問い合わせ窓口

アララ社の窓口は契約企業向けで、アララメッセージのサービスサイトも「弊社と直接ご契約いただいているお客様専用の窓口です」としています。個人の方は、メールを受け取っていた企業の窓口に問い合わせることになります。各社のお知らせに載っている本件の窓口は次のとおりです。

企業窓口(お知らせの記載)
アソビューお客様(予約者様)向け専用窓口 0120-30-3521(10:00〜19:00、平日/土日祝)
ビックカメラ臨時お問い合わせ窓口(池袋西口店コールセンター)03-5960-1111(10:00~19:00)
コジマコジマダイレクト 0120-39-0007(10:00~18:00)
ソフマップ0077-78-8686(フリーコール)/050-3032-8686(IP電話/携帯電話から)(10:00~19:00)
キャメル珈琲お客様相談室 0120-415-023(9:00~18:00、年中無休)・問い合わせフォーム
大阪ガス(FitDish)FitDishお客さま窓口 0120-609-048(9:00~18:00、土日祝日を含む、年末年始12/29~1/4を除く)
鹿児島銀行ほか(Payどん)鹿児島銀行 デジタルサポートプラザ 0120-947-230(平日9時〜17時)
小田急トラベルメール(お知らせに記載)。「現時点では個別にお問い合わせいただいても、流出対象であるか否かをお答えできない場合がございます」としている
神戸新聞社メール(お知らせに記載)
TKC広報・その他に関するお問合せフォーム
サンクゼール・ユーコープ・東海3生協・両備バス・スズキ本件専用の窓口はお知らせに記載なし

窓口の番号は、届いたメールやSMSに書かれたものではなく、各社の公式サイトのお知らせに載っているものを使うと確かめやすくなります。

何が漏れた?アララ社第2報の区分と件数

アララ社の第2報は、影響を3つの区分に分けて公表しています(件数は11月1日時点)。

区分発生対象主な情報件数
(1)本サービスを経由した不正アクセス10月28日〜31日ご契約企業の環境 サーバー97台(最大約380社)メールアドレスと会員情報約77百万件(精査中)
(2)既報の環境(共用環境)10月27日〜28日ご契約企業61社メールアドレスと属性情報3,386,187件
(3)本サービスの不正利用による不審メールの送信10月28日〜30日2つの環境メールアドレス最大約713万通(2つの環境の合計)

(1)で流出した情報は、「メールアドレス、ご契約企業が本サービスに登録した項目(氏名、性別、生年月日、電話番号、会員番号、住所等。ご契約企業により異なります。)ならびに配信の宛先等の記録」とされています。どの項目が含まれるかは契約企業によって違うため、上の一覧表のように「メールアドレスのみ」と公表している企業もあれば、氏名や電話番号などを含むと公表している企業もあります。「持ち出された恐れ」は、記録の読み取り量から判断したものとしています。

(2)の共用環境は、10月29日の第1報で「メールアドレス約301万件」と公表された環境です。第2報では、メールアドレス3,386,187件(重複を除いた件数)と、契約企業5社が登録した氏名・会社名等を含む顧客データ最大411,827件が持ち出されていたと更新されました。第2報は区分の間で同じメールアドレスが重複している可能性があるとして、件数を合算していません。約7,700万件という数字も、人数ではなくメールアドレスの件数です。

このほか、第2報の別表では、契約企業がAPI接続等に使う認証情報(APIキー等)は「利用停止中」、管理画面を使う担当者の氏名・メールアドレス等は「確認中」とされています。

不審メール最大約713万通とフィッシングへの注意

第2報によると、アララ社のサービスの一部の環境が第三者に不正に利用され、2026年10月28日から30日にかけて、クレジットカード会社を装った不審なメールが送信されました。送信件数は最大約713万通、送信元のメールアドレスは「news@arara.com」、件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等です。送信先について第2報は「第三者が外部から持ち込んだメールアドレス」とし、この不正送信そのものに伴うメールアドレス以外の流出は確認されていないとしています。10月30日13時32分を最後に、新たな送信は確認されていないとしています。

アララ社は最終ユーザーに向けて、次のように呼びかけています。

当社や本サービスのご契約企業をかたるメール、 SMS、電話、郵便物等にご注意ください。

アララ株式会社「当社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」(2026年11月2日)

ここからは項目ごとに、気をつけたいことと関連記事をまとめます。公式の案内ではない内容は「一般的には」と書き分けています。

メールアドレス:利用企業やカード会社を装ったメールに注意

第2報は、心当たりのない連絡に書かれたURLへのアクセス、ID・パスワードやクレジットカード情報等の入力、添付ファイルの開封をしないよう求めています。アララ社から、パスワードやクレジットカード情報等の入力をお願いするメールを送ることはないとしています。一般的には、差出人の表示は書き換えられることがあるため、よく知っている企業の名前が差出人に見えることだけで本物と判断しないほうが安全です。各社からの個別の連絡がこれから届く時期でもあるため、その連絡を装ったメールにも注意が必要です。

パスワードについて、第2報は最終ユーザーのパスワードが流出したとは書いていません。一般的には、メールアドレスが流出したときは、同じメールアドレスと使い回しのパスワードでログインしているほかのサービスがないか見直す考え方があります。パスワードの一般的な考え方はパスワード流出の真相と今すぐできる安全対策で解説しています。

電話番号・住所:不審な電話や郵便物に注意

第2報は、電話や郵便物でかたる連絡にも注意を呼びかけています。電話番号や住所が含まれるかどうかは契約企業によって違うため、メールを受け取っていた企業のお知らせで確かめてください。一般的には、氏名や利用しているサービスを知っているような話し方をされても、それだけで本物の連絡とは限りません。確かめたいときは、いったん切ってから、公式サイトに載っている窓口に自分から連絡する方法があります。

今やること(公式の案内と一般的な対策)

公式が案内していること(順番に)

  1. アララ社やアララメッセージの契約企業をかたるメール、SMS、電話、郵便物等に注意する
  2. 心当たりのない連絡に書かれたURLへのアクセス、ID・パスワードやクレジットカード情報等の入力、添付ファイルの開封はしない
  3. 2026年10月28日から30日にかけて、送信元「news@arara.com」から「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の件名のメールを受け取っていた場合は、本文中のURLにアクセスせず、メールを削除する
  4. リンク先でクレジットカード情報等を入力してしまった場合は、速やかにカード発行会社に連絡する
  5. 自分が対象かどうかや個別の質問は、メールを受け取っていた企業のお知らせと窓口で確かめる(アララ社の窓口は契約企業向け)

一般的な対策(公式の案内ではないもの)

次の内容は今回の公式発表に書かれている案内ではなく、メールアドレスや電話番号などの流出が公表されたときに一般的に行われている対策です。

  • メールやSMSのリンクからログインせず、公式サイトや公式アプリから確かめる。警察庁は「電子メールやSMS内のリンクを安易にクリックせず、あらかじめ公式サイトを「お気に入り」や「ブックマーク」に登録しておいたり、公式アプリを活用するなどして正しいサイトに接続するようにしてください」としています(警察庁「フィッシング対策」)
  • メールマガジンを受け取っていたサービスと同じパスワードをほかのサービスでも使っている場合は、サービスごとに別のパスワードに変える
  • 心当たりのない番号からの電話には出ない・折り返さない。SMSに書かれた番号に電話をかけない
  • クレジットカードの利用明細に覚えのない請求がないかを見ておく(アララ社はクレジットカード番号を保有していないとしています)
  • 不審な電話・SMSで困ったときは、警察相談専用電話「#9110」(政府広報オンライン)、お金のトラブルや契約の相談は消費者ホットライン「188」(消費者庁)が使えます
  • 個人情報の取り扱いについて相談したい場合は、個人情報保護委員会「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849・9:30~17:30、土日祝日及び年末年始を除く)も使えます

サービス停止と再開、第3報の予定

第2報によると、アララ社は2026年10月31日にアララメッセージ(メール配信サービス)の提供をすべて停止し、同日19時53分に停止を完了しました。その他の同社サービスは「影響なし」としています。再開は、侵入経路の特定、認証情報の全面的な変更、システムの安全性の確認等を行ったうえで判断するとしていて、時期は未定です。再開にあたっては、契約企業に管理画面のパスワードや認証情報(APIキー等)の再設定を求める予定としています。

このため、利用企業ではメールが届かない状態が続いています。たとえばTKCは会計事務所向け・企業向け・地方公共団体向けなどの各システムからメールを送れない状態(再開時期は未定)、神戸新聞社はすべてのメールサービスを停止、サンクゼールとキャメル珈琲はメールマガジンの配信を停止していると公表しています。

件数等は精査中で、今後変わる可能性があるとしています。第2報は「精査の結果は第3報でお知らせいたします」としていますが、2026年11月4日に確認した時点で第3報は出ていません。アララメッセージのサービスサイトのお知らせは、2026年11月4日12時の更新でも「新たにお知らせできる進捗・更新事項はございません」とし、影響範囲が判明した契約企業には流出件数を順次個別に案内しているとしています。

経緯・原因と公表の履歴

第2報は、原因を「Webサーバーの脆弱性およびシステム環境における問題」としています。第1報では「Webサーバーの脆弱性を第三者に悪用されたもの」としていましたが、調査の結果、システム環境における問題も関係していたことが判明したと更新しました。一連の不正アクセスは、既報の不正アクセスを行った第三者によるものとみられるとし、侵入の開始時期と経路は引き続き調査中です。第2報の経緯表と公表の履歴は次のとおりです。

日付内容(公式発表の記載)
10月27日8時36分、第三者による偵察とみられるアクセス
10月28日3時59分頃から不審メールの送信が始まる。11時9分〜15時43分に共用環境の管理画面への不正ログインとデータの持ち出し、16時31分に共用環境を緊急停止。アララメッセージのサービスサイトで約301万件の流出確認を報告
10月29日アララ社が第1報を公表(約301万件)、ペイクラウドホールディングスが適時開示。個人情報保護委員会へ速報、警察へ通報、JIPDECへ速報。同日1時36分〜30日2時22分に本サービスを経由したデータの持ち出し(のちに判明)
10月30日13時8分に不審メールの送信を把握し、13時26分に当該環境の通信を遮断
10月31日午前に本サービスを経由した持ち出しを把握。19時53分に本サービスの提供の停止を完了
11月2日アララ社が第2報を公表(約77百万件・最大約380社)、ペイクラウドホールディングスが第2報を適時開示
今後精査の結果を第3報で公表予定。個人情報保護委員会へ11月2日に報告予定、JIPDECへ11月2日に中間報予定と記載

アララ社の第1報は「当社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について」(2026年10月29日)で読めます。今後の対応として、外部の専門機関と連携して侵入の経路・開始時期と影響範囲の調査を進め、認証情報の全面的な変更、システムの再構築、監視体制の強化等の再発防止策に取り組むとしています。

ペイクラウドホールディングスの適時開示

アララ社は、ペイクラウドホールディングス株式会社の連結子会社です(アララメッセージのサービスサイトは「ペイクラウドホールディングス株式会社 100%子会社」と表記)。ペイクラウドホールディングスは10月29日と11月2日に、アララ社の公表と同じ内容を適時開示しています。11月2日の開示(「当社連結子会社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」・PDF)では、本件が2027年8月期の業績に与える影響は精査中としています。

モスカード(バリューデザイン)の件とは別の事案

同じペイクラウドホールディングスの子会社バリューデザインの「Value Card」への不正アクセス(2026年10月23日公表・モスカードなど)は、対象のサービスも公表も別の事案です。内容はモスカードの情報漏えい(PIN変更と窓口)で整理しています。

補償・お詫びはある?

アララ社の第2報は、最終ユーザー、契約企業、関係者に「多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」としています。金銭的な補償などの対応については、アララ社・ペイクラウドホールディングスとも公式発表時点で記載なしです(2026年11月4日確認)。各社のお知らせにもお詫びの言葉はありますが、上の一覧表の企業のお知らせに補償の記載は見当たりません。

ほかの事案(同じ時期に公表された情報漏えい)

アララメッセージに関係する企業のうち、アソビュー!の情報漏えい(1,582万件・漏れた項目と窓口)とビックカメラ・コジマ・ソフマップの情報漏えい(約1,490万件)は、個別の記事で詳しく整理しています。委託先のメール配信サービスが関係した事案としてはエックスサーバーの情報漏えい(ブラストメール・漏れた項目と窓口)もあります。そのほかの事案は2026年 国内の情報漏えい・サイバー攻撃 一覧(毎日更新)で確認できます。

よくある質問

アララメッセージの情報漏えいで、自分が対象か確認する方法はありますか?

A. アララ社は利用企業の一覧や個人向けの照会ページを公表していません(2026年11月4日確認)。アララ社は各社の環境が対象かどうかを契約企業に個別に連絡するとしているため、メールマガジンなどを受け取っていた企業のお知らせで確かめることになります。アソビュー、ビックカメラ・コジマ・ソフマップ、TKC、サンクゼール、キャメル珈琲、ユーコープ、東海3生協、小田急トラベル、両備バス、神戸新聞社、大阪ガス(FitDish)、スズキ、鹿児島銀行ほか(Payどん)などが公表しています。

約7,700万件は7,700万人分ということですか?

A. いいえ。アララ社の第2報は、持ち出されたメールアドレスは現時点の調査で約77百万件(精査中)としたうえで、個人が複数のアドレスを持っている可能性があるため「最終ユーザー数を示すものではありません」としています。区分の間で同じメールアドレスが重複している可能性があるとして、共用環境の3,386,187件などとも合算していません。

何が漏れたのですか?クレジットカード番号は?

A. 第2報は、メールアドレス、契約企業が本サービスに登録した項目(氏名、性別、生年月日、電話番号、会員番号、住所等。契約企業により異なる)、配信の宛先等の記録としています。クレジットカード番号は「一切保有しておりません」としています。各社の公表では、メールアドレスのみとする企業と、氏名や電話番号なども含むとする企業があります。

news@arara.com から届いたメールはどうすればいいですか?

A. 第2報は、2026年10月28日から30日にかけて送信元「news@arara.com」から「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の件名のメールを受け取っていた場合は、本文中のURLにアクセスせず削除するよう求めています。クレジットカード会社を装った不審メールで、最大約713万通が送信されたとしています。リンク先でクレジットカード情報等を入力してしまった場合は、速やかにカード発行会社に連絡するよう案内しています。

モスカードの情報漏えいと同じ事件ですか?

A. 別の事案です。モスカードの件は、ペイクラウドホールディングスの子会社バリューデザインが提供する「Value Card」のサーバーへの不正アクセスとして2026年10月23日に公表されたものです。今回のアララメッセージは、同じグループの子会社アララが提供するメール配信サービスへの不正アクセスで、対象のサービスも公表も別です。

まとめ

  • ペイクラウドホールディングスの子会社アララは2026年11月2日、メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、契約企業の会員情報等が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)と第2報で公表
  • 持ち出されたメールアドレスは約7,700万件(精査中・最終ユーザー数ではない)。対象は契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社)。項目はメールアドレスと、企業により氏名・性別・生年月日・電話番号・会員番号・住所等。クレジットカード番号は保有していない
  • アララ社は利用企業の一覧や個人向け窓口を公表していない。自分が対象かは、アソビュー・ビックカメラグループ・TKCなど、メールを受け取っていた企業のお知らせで確かめる
  • news@arara.com からの不審メール(最大約713万通)を含め、アララ社や利用企業をかたるメール・SMS・電話・郵便物に注意。サービスは10月31日から全面停止・再開未定で、精査の結果は第3報で公表予定

この記事は、2026年11月2日のアララ社の第2報、ペイクラウドホールディングスの適時開示、各社の2026年11月3日までのお知らせ(2026年11月4日確認)で書いています。続報が出た場合は公式のお知らせを優先してください。

出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次