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1833・866などの国際電話に出てしまったら?折り返し・留守電・料金の対処法

「心当たりのない海外からの電話に出てしまったが、高額な料金を請求されないだろうか」と、今この瞬間に不安を感じている方は少なくありません。

結論からお伝えすると、日本国内で着信を受けただけであれば、基本的にあなたに通話料が請求されることはありませんので、まずは落ち着いてください。

しかし、電話に出てしまったことで「この番号は持ち主が反応する」と詐欺グループに認識され、今後さらなるトラブルに巻き込まれるリスクが生じたのは事実です。

この記事では、知らない番号に出てしまった直後の不安を解消し、二次被害を確実に防ぐための具体的なリカバリー策を解説します。

目次

知らない番号に出てしまった際の「通話料金」の真実

知らない番号、特に「+」から始まる国際電話に出てしまったとき、最も気になるのが「通話料」の有無ではないでしょうか。

冒頭でも触れたとおり、日本国内の携帯電話や固定電話で着信を受けた場合、着信側に通話料が発生することはありません。

国際電話であっても、受ける側が料金を負担する仕組みではないため、通話時間が数秒から数分程度であれば、翌月の請求が跳ね上がるような心配は不要です。

最も警戒すべきは「折り返し」による高額請求

ここで絶対に避けるべきなのは、出てしまったことへの焦りから、確認のためにこちらから「折り返し電話」をかけてしまう行為です。

詐欺グループの狙いの多くは、着信履歴を残して相手にかけ直させ、高額な国際通話料を発生させることにあります。

この通話料の一部が海外の通信事業者を介して詐欺グループにキックバックされる仕組みになっており、一度の通話で数百円から数千円を失う恐れがあります。

「+1」や「+855」など見慣れない番号からの着信に対しては、自分から発信しないことが最大の防御策となります。

実際に、国民生活センターには「心当たりのない国際電話番号からの着信」に関する相談が多数寄せられています。

特定の番号へ折り返しをさせることで、高額な通話料を負担させたり、個人情報を聞き出したりする手口が確認されているため、公的機関からも強い注意喚起が行われています。

参考:「海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう」(国民生活センター 2025年8月6日)

なぜあなたの電話番号に「国際電話」がかかってくるのか

「自分の電話番号がどこからか漏れたのではないか」と怖くなるかもしれませんが、必ずしも特定の個人情報が流出したわけではありません。

多くの特殊詐欺では、コンピューターが数字を組み合わせてランダムにダイヤルする「オートダイヤラー」というシステムが使われています。

彼らは誰の番号かを知っているのではなく、ただ「つながる番号」を探して、世界中の番号に機械的な攻撃を仕掛けているのです。

「反応がある番号」としてリスト化されるリスク

ただし、今回あなたが電話に出てしまったことで、詐欺グループ側のデータベースには「この番号は生きている(持ち主が反応する)」という情報が記録されました。

これは「アクティブリスト」と呼ばれ、一度反応があった番号は、今後別の詐欺メール(SMS)や自動音声ガイダンスによる勧誘のターゲットになりやすくなります。

電話に出てしまった直後は、数日間から数週間にかけて、別の見慣れない番号からの着信が増える可能性があることを覚悟しておく必要があります。

詐欺被害を最小限に抑えるための「リカバリー4ステップ」

もし不審な電話に出てしまい、相手が一方的に切ったり、不審な内容を話し始めたりした場合は、以下の4ステップを即座に実行してください。

この手順を踏むことで、出てしまったことによるリスクを最小限に抑え、あなたのプライバシーを守ることができます。

ステップ1:即座に電話を切り、冷静さを取り戻す

相手が「警察」や「総務省」、あるいは「NTTのカスタマーセンター」などの公的機関を名乗ったとしても、少しでも違和感を覚えたらその場で電話を切ってください。

本物の公的機関が、いきなり国際電話番号を使って個人に連絡してくることは、現在の日本の運用ではまずあり得ません。

「確認します」と言って電話を切り、相手のペースに巻き込まれないように物理的な距離を置くことが、冷静な判断を下すための第一歩です。

総務省や警察を名乗り、「2時間以内に電話が止まる」といった不安を煽る自動音声ガイダンスを流す手口が急増しています。

総務省の公式サイトでは、こうした電話に対して「氏名や生年月日等の個人情報を伝えたり、指示された番号をダイヤルしたりしないよう」具体的な警告が出されています。

参考:「総務省職員を名乗る不審な電話にご注意ください」(総務省)

ステップ2:着信番号の「国番号」を特定する

電話を切った後は、着信履歴に残った番号の冒頭を確認し、どこの国からの着信であったかを把握しましょう。

「+1」から始まる番号は、アメリカやカナダなどの北米地域を示す国番号ですが、近年は「1-855」や「1-877」といったフリーダイヤル形式を悪用した詐欺が多発しています。

また、「+2」から始まる番号はアフリカ諸国を指しますが、これらも国際電話詐欺の温床となっているケースが目立ちます。

自分の生活圏やビジネスにおいて、その国との接点があるかどうかを冷静に振り返り、心当たりがなければ、詐欺を疑って対応するのが安全です(正規の海外取引先からの着信という可能性はゼロではないため、「番号を調べてから、公式サイトに載っている番号に自分からかけ直す」のが確実です)。

ステップ3:OSの標準機能で「着信拒否」を設定する

番号の正体が怪しいと分かったら、間髪入れずにスマートフォン自体の機能を使って着信拒否の設定を行いましょう。

iPhoneであれば履歴の「i」マークから、Androidであれば番号の長押しなどのメニューから、数タップで特定の番号をブロックすることができます。

これを行うことで、同じ詐欺グループからの再度の接触を遮断でき、精神的なストレスも大幅に軽減されます。

ステップ4:身に覚えのない請求や連絡がないか数日間監視する

電話に出てしまったことで、あなたの番号が「詐欺のターゲット」として認識された可能性があります。

その後、別の番号から似たような電話がかかってきたり、不審なURLが記載されたSMS(ショートメッセージ)が届いたりしないか注意深く監視してください。

特に「未納料金がある」「裁判になる」といった不安を煽る内容のメッセージが届いたとしても、絶対にリンクをクリックしてはいけません。

もし個人情報を伝えてしまったり、金銭を支払ってしまったら

電話口で相手の勢いに押され、名前や住所、銀行口座などの個人情報を話してしまった場合は、より慎重な対応が求められます。

すでに金銭を振り込んでしまったり、電子マネーのカード番号を教えてしまったという場合は、個人の力だけで解決するのは非常に困難です。

専門の相談窓口や弁護士への相談を検討する

金銭的な被害が発生している、あるいは「支払わないと法的措置をとる」と脅されている場合は、速やかに警察の相談専用電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」に連絡してください。

警察相談専用電話「#9110」は、緊急通報(110番)とは異なり、生活の安全に関する不安を専門の相談員に相談できる窓口です。

政府広報オンラインでも、トラブルの未然防止や解決のための第一歩として利用が推奨されています。

参考:「警察に対するご相談は警察相談専用電話 #9110へ」(政府広報オンライン)

また、インターネットを介した国際的な特殊詐欺や、執拗な取り立てに遭っている場合は、ネット詐欺問題に強い弁護士に相談するのも有効な手段です。

専門家が介入することで、不当な請求を止めさせたり、二次被害を防ぐための法的アドバイスを受けることができ、早期の解決が期待できます。

1833・1855・1866など「+1」で始まる番号に出てしまった場合

ここ数年、日本国内で急増しているのが「+1833」「+1855」「+1866」「+1888」など、+1のあとに3桁の数字が続く番号からの着信です。着信画面では「18333」「1(866」のように、桁が多く見えたり括弧が混ざったりして表示されることもあります。

これらは北米番号計画(NANP)のトールフリー(フリーダイヤル)番号帯で、本来はアメリカ・カナダの企業が使う「かけた側の料金が無料になる」番号です。国番号「+1」のあとに 800・833・844・855・866・877・888 のいずれかが続きます。

重要なのは、この番号帯そのものは正規の企業も使っているという点です。番号帯だけで詐欺と決めつけることはできません。ただし、日本の官公庁(総務省・警察・国税庁など)やNTTが、北米のフリーダイヤルを使って日本の個人に電話をかけてくることは通常ありません。「+1◯◯◯から日本語の自動音声が流れた」時点で、詐欺を強く疑うべきというのがこの番号帯の判断基準になります。

着信表示よくある名乗り番号ごとの詳しい解説
+1833 / 1833 / 18333NTT・ドコモ・総務省・警察1833から始まる電話番号の正体と対処法
+1855 / 1855 / 18550NTTファイナンス・未納料金1855から始まる電話番号の解説
+1866 / 1(866) / 1866NTT・総務省・カード会社866から始まる電話番号の解説1866(連結表示)の解説
+1888 / 888宅配・通信料金の未納888から始まる電話番号の解説
18333・18330・18550上記と同じ手口5桁に見える着信の正体

桁数から絞り込みたい場合は電話番号の桁数一覧も参考にしてください。10桁・11桁・12桁・13桁のどれに当たるかで、国内の番号か国際電話かをかなり絞り込めます。

かけ直して(折り返して)しまった場合の対処法

「出てしまった」よりも影響が大きいのが、着信履歴を見て折り返してしまったケースです。国際電話は発信側が通話料を負担するため、この場合はあなたに通話料が発生します。ただし、落ち着いて次の3点を確認すれば、被害の大きさはすぐに把握できます。

1. 通話時間と、かけた先の国番号を確認する

まず発信履歴で通話時間を確認してください。数十秒で切ったのであれば、北米(+1)宛の国際通話料は各社おおむね1分あたり数十円〜百数十円の水準なので、金額としては限定的です。問題になるのは、太平洋の島嶼国やアフリカ諸国など通話料単価が極端に高い国に誘導される「国際電話還流(ワンギリ)」型で、長時間つながれた場合です。

2. キャリアの利用明細で実際の請求額を確認する

国際通話料は当月の明細にすぐ反映されないことがあります。My docomo / My au / My SoftBank などの会員ページで「通話明細」を確認し、想定外の高額が計上されていないかを翌月の請求まで見ておきましょう。身に覚えのない高額な国際通話が出ている場合は、契約中の通信事業者の窓口に相談してください。

3. 二度と折り返さないよう、番号をブロックする

一度でも折り返した番号は「反応した番号」として記録され、着信が増える傾向があります。着信拒否の具体的な設定手順は「+」から始まる電話番号を拒否する方法にまとめています。固定電話の場合は、後述の国際電話不取扱受付センターで発着信そのものを止められます。

留守番電話にメッセージが残っていたときは

出られなかった代わりに、留守電に自動音声が残っているケースもよく報告されています。典型的なのは次のような内容です。

  • 「こちらはNTTです。未納料金があります。至急1を押してください」
  • 「こちらは総務省です。あなたの電話は2時間後に使用できなくなります」
  • 中国語の自動音声で、入管や公安を名乗るもの

留守電を再生する操作自体で、国際通話料が発生することはありません。再生時に接続するのは自分が契約している留守番電話センター(国内)であり、相手の国につながるわけではないためです。安心して内容を確認して構いません。

危険なのは、メッセージ内で案内された番号にかけ直すことと、ガイダンスに従って「1」などを押すことです。前者は上記の折り返しと同じ状態になり、後者は「反応した番号」としてオペレーターにつながる合図になります。メッセージを聞いたら、内容をメモしたうえで削除し、番号をブロックしてください。

なお、本当にNTTや金融機関からの連絡かどうかを確かめたいときは、留守電に残った番号ではなく、請求書や公式サイトに記載された正規の窓口に自分からかけて確認するのが唯一安全な方法です。

出てしまった後に使える公的な相談・遮断の窓口

不安が残るとき、あるいは実際に被害が出たときに使える公的な窓口をまとめます。いずれも無料で相談できます。

窓口番号どんなときに
警察相談専用電話#9110詐欺の疑い・つきまとい等、緊急ではない相談(110番とは別)
消費者ホットライン188お金を払ってしまった、契約させられた等の消費者トラブル
でんわんセンター(総務省)03-6162-1111迷惑電話・特殊詐欺全般の相談窓口。平日10時〜17時
国際電話不取扱受付センター0120-210-364固定電話・ひかり電話の国際電話の発着信を無料で休止する申し込み

でんわんセンターは総務省が令和7年6月10日に開設した、迷惑電話対策の相談窓口です。「この電話は詐欺だろうか」といった段階の相談も受け付けています。

国際電話不取扱受付センターはNTT東日本・NTT西日本・NTTコミュニケーションズ・KDDI・ソフトバンクの5社が共同運営する窓口で、海外との通話を使わない固定電話であれば、国際電話の発信・着信そのものを無料で止められます。実家の固定電話に不審な国際電話が続いている場合の根本的な対策になります(自動音声受付は24時間、オペレーター対応は平日9時〜17時)。

よくある質問

出てしまっただけで、こちらに通話料はかかりますか?

かかりません。国際電話でも通話料を負担するのは発信した側です。日本国内で着信を受けただけであれば、通話時間にかかわらず着信側に請求は発生しません。

無言のまますぐ切りました。それでも危険ですか?

金銭的な被害はありませんが、「つながる番号」として記録された可能性はあります。数日〜数週間、別の番号からの着信や不審なSMSが増えることがあるので、リンクを開かない・折り返さないという原則を守ってください。

ガイダンスで「1」を押してしまいました

「1」を押しただけでは、料金の請求も個人情報の流出も起こりません。ただし詐欺グループのオペレーターにつながる合図なので、以後の着信が増える可能性があります。すぐに通話を切り、番号をブロックしてください。

折り返してしまったら、いくらくらい請求されますか?

相手国と通話時間によります。北米(+1)宛であれば1分あたり数十円〜百数十円が目安で、短時間なら数百円程度で収まります。高単価の国に長時間つながれた場合は数千円以上になることもあるため、キャリアの通話明細を必ず確認してください。

氏名や住所を伝えてしまいました。何をすべきですか?

まず警察相談専用電話#9110に相談してください。そのうえで、伝えた情報を使った別の詐欺(宅配業者や金融機関を名乗るSMS等)が来る前提で警戒し、金融機関の口座やカードの利用明細を数か月は定期的に確認しましょう。カード番号や口座情報を伝えた場合は、先に発行元へ連絡して利用停止を依頼してください。

国際電話そのものを回線ごと止める方法は、国際電話の着信拒否はできる?国際電話不取扱受付センターの申し込み手順とスマホでの対策で詳しく解説しています。

なお、国際電話ではなく国内の0800・0120からのしつこい勧誘に困っている場合は、特定商取引法にもとづく断り方と各社の着信拒否サービスを0800は迷惑電話?0120との違いと番号の調べ方・キャリア別の着信拒否設定を解説で解説しています。

同じ番号からの着信が続くときは、番号を調べる手順も知っておくと落ち着いて対処できます。詳しくは迷惑電話番号の検索・調べ方|出てこない番号を総務省の公開情報で確認する手順をご覧ください。

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まとめ:知らない番号には「出ない・かけ直さない」を鉄則に

知らない番号(国際電話)に出てしまったとしても、着信を受けただけで料金が発生することはないため、過度に恐れる必要はありません。

大切なのは、出てしまった後の「折り返し」を絶対にしないこと、そして速やかに番号をブロックして、相手との接点を絶つことです。

詐欺グループは人々の不安や焦りを利用して攻撃を仕掛けてきますが、正しい知識を持ち、冷静に対応すれば、あなたの資産や平穏な生活を守ることは十分に可能です。

今後も不審な着信が続くようであれば、迷惑電話ブロックアプリの導入や、キャリアが提供している国際電話着信拒否サービスの活用を検討し、未然に防ぐ体制を整えていきましょう。

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