「1855から始まる電話番号から着信があったけれど、これは詐欺なの?」
「+1 855と表示された海外からの番号、出ても大丈夫?」
そんな不安からこの記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、1855から始まる電話番号は、アメリカやカナダなど北米地域で使われている「トールフリー(+1 855)」のフリーダイヤル番号です。
ただし、日本国内にかかってくる1855番号の大半は、総務省・警察庁・NTTが公式に警告している「国際電話を悪用した特殊詐欺」の可能性が極めて高いことが分かっています。心当たりのない着信は、出ない・折り返さないことが鉄則です。
この記事では、
- 1855番号の正体(北米トールフリーの仕組み)
- 2025〜2026年に急増している最新の詐欺手口(成田空港警察・総務省を騙る事例など)
- 出てしまった/折り返してしまった時の対処法
- iPhone・Androidでの着信拒否設定とNTT公式の国際電話拒否サービス
までを、総務省・警察庁・NTTの一次情報をもとに徹底解説します。

なぜ「1855」から始まる番号が危険なのか?総務省の警告
現在、日本国内で「1855」や「+1 855」から始まる番号による不審な着信が急増しており、総務省や各自治体が公式に警告を発しています。
総務省は、2024年以降「+1」や「+44」などの国際電話番号を悪用した架空料金請求詐欺が急増しているとして、公式に注意を呼びかけています。
特に、心当たりのない番号からの着信に対しては「まずは疑い、反応しないこと」が最善の防御策とされています。
(参考:総務省|国際電話番号を利用した特殊詐欺にご注意ください)
これらの番号の多くは、アメリカやカナダなどの北米地域に割り当てられたフリーダイヤル形式を装っていますが、実態は海外のサーバーを経由した国際電話詐欺です。
国際電話を悪用した特殊詐欺の巧妙な手口
犯行グループは、自動音声ガイダンス(IVR)を悪用し、「未払いの料金がある」「法的措置をとる」といった内容で受信者の不安を煽ります。
特に「1855」のような番号は、一見すると日本のフリーダイヤル(0120や0800)に似た並びであるため、知識のないユーザーが「仕事の電話かもしれない」と誤解して出てしまうケースを狙っています。
これらに応答したり、折り返したりすると、高額な国際通話料が発生するだけでなく、詐欺師から言葉巧みに金銭を要求される二次被害に繋がるリスクがあります。
総務省が注意を呼びかける「+1」から始まる番号の正体
総務省の資料によれば、これらの番号は「プラス(+)」から始まる国際電話番号として認識されます。
特に「+1」は北米地域を指しますが、現代の技術では発信元番号を偽装することが容易であり、実際にはアジア圏や欧州など、全く別の場所から発信されていることも珍しくありません。
総務省は公式に「心当たりのない国際電話番号には出ない、かけ直さない」という原則を徹底するよう、国民に対して強く推奨しています。

2025〜2026年に急増している1855番号の最新詐欺事例
「1855」から始まる電話番号を使った詐欺は、2025年後半から2026年にかけて急増しており、警察庁や消費者庁にも多数の相談が寄せられています。ここでは、実際にSNSや公的機関に報告された代表的な手口を整理します。
事例1:成田空港国際警察署「遺失物センター」を騙る自動音声
2025年7月以降、特に多発しているのが「成田空港国際警察署 生活安全課 遺失物センター」を名乗る自動音声詐欺です。
「お客様の遺失物に関するお知らせがあります。担当者にお繋ぎするには1番を押してください」
このような自動音声で番号入力を促し、オペレーターを名乗る詐欺師に繋いで、住所・氏名・口座情報などを聞き出す手口です。実際には、本物の警察署が国際電話番号で連絡してくることは絶対にありません。
事例2:「総務省監視管理室」を名乗る利用停止予告
「+1 855」から着信し、以下のような自動音声を流す手口も2025年から2026年にかけて被害が拡大しています。
「こちらは総務省監視管理室です。この電話は2時間後に利用停止になります。ご不明な方は1番を押してください」
そもそも「総務省監視管理室」という部署は存在しません。総務省や通信キャリアが、自動音声だけで突然「2時間後にサービスを停止する」と通告することは絶対にないため、このようなアナウンスはすべて詐欺と判断して問題ありません。
事例3:NTTドコモ・NTTファイナンスを騙る未払い料金詐欺
NTTドコモやNTTファイナンスを名乗り、「未払い料金がある」「本日中に支払わなければ法的措置を取る」と脅す自動音声も、1855番号からの着信で多数報告されています。
NTTドコモの公式サポート窓口は「+1 855」のような国際番号からは連絡しません。料金未納の連絡は、原則としてSMS・公式アプリ・書面で行われます。電話で督促されることがあっても、必ず0120から始まる正規のフリーダイヤル番号からの発信です。
事例4:警視庁サイバー課を装った「犯罪関与」恐喝
2025年10月以降、SBAPP等のセキュリティニュースサイトでも報告されている手口で、「警視庁サイバー課」や「特殊詐欺対策室」を名乗り、以下のように脅迫する詐欺です。
「あなたの携帯電話が犯罪に使われています。捜査のため、本人確認をさせてください」
その後「保釈金が必要」「個人情報を確認させてほしい」と要求してきます。本物の警察が電話で金銭を要求することは100%ありません。
事例5:日本信用情報機構(JICC)を騙るクレジット情報詐欺
2026年4月にも報告された比較的新しい手口で、自動音声の品質が向上していることが特徴です。
「こちらは日本信用情報機構です。お客様のクレジットまたはローンに重要なお知らせがございます。詳細をお聞きになる場合は1を押してください」
本物のJICCが電話で個人に連絡することはなく、ましてや国際電話番号で発信されることは絶対にありません。
事例6:ワン切り(折り返し誘発)型の被害
1コールだけ鳴らして切る「ワン切り」も多発しています。これは折り返し電話を誘発し、高額な国際通話料を発生させることが目的です。
国際電話の通話料は、地域によっては30秒あたり約150円〜数百円かかるケースもあり、わずか数分の通話で数千円の請求が発生することもあります。
2025〜2026年の詐欺手口の傾向まとめ
- 自動音声(IVR)の品質が向上し、AI生成音声で自然な日本語を話すケースが増加
- 公的機関(警察・総務省・JICC)を装い、権威性で被害者を信用させる手口が主流
- 「2時間後に停止」「最終通告」など、判断時間を奪うフレーズで焦らせる
- VoIP・スプーフィング(番号偽装)技術により、実際の発信元は北米ではなく東南アジアなどの詐欺拠点であることが多い
こうした手口に共通するのは、「権威 × 緊急性 × 折り返し誘導」の3点セットです。これらの要素が揃った着信は、内容に関わらず詐欺と断定して切断することをおすすめします。
「1855」「+1855」「18550」「18555」「01855」表示違いの正体
検索ユーザーの中には「18550」「18555」「01855」など、微妙に異なる表示で着信を受けて検索される方も少なくありません。
結論として、これらはすべて同じ「+1 855(北米トールフリー番号)」が、お使いのスマートフォンや通信キャリアによって異なる形式で表示されているケースが大半です。
表示違いの一覧と意味
| 表示パターン | 意味・正体 | 危険度 |
|---|---|---|
| +1 855-XXX-XXXX | 国際電話表記(最も正確な表示) | ★★★ |
| 1855-XXX-XXXX | 「+」が省略された表示 | ★★★ |
| 0118551XXXXXXX | 日本から国際電話としてダイヤルする際の表記(010+1+855) | ★★★ |
| 01855… | 「010」が短縮されて見えている/または下位桁が繋がっている表示 | ★★★ |
| 18550…・18555… | 1855の後ろに続く番号(例:18550123456)が連結表示されているもの | ★★★ |
表示違いに惑わされないための判断ポイント
表示の見た目が異なっても、根本的な対処法は同じです。「1855」「18550」「18555」「01855」のいずれであっても、以下の3点を守れば被害を防ぐことができます。
- 心当たりがなければ出ない・折り返さない
- 留守電・SMSにリンクが含まれていても絶対に開かない
- 「未払い」「停止」「最終通告」など緊急性を煽る言葉が出たら即座に切る
つまり、表示の細かい違いよりも「自動音声の内容」と「相手が誰を名乗っているか」で判断することが重要です。
混乱しやすい「18X」番号の役割とNTTの公式見解
不審な着信を調べる中で、「184」や「185」といった3桁、あるいは4桁の番号の仕組みについて疑問を持つ方も多いでしょう。
日本の通信インフラを担うNTTの仕様と、詐欺対策におけるこれらの番号の意味を正しく整理しておく必要があります。
「184」と「186」は日本の電話機能
まず、日本国内の固定電話や携帯電話で使用される「184」は「発信番号非通知」、「186」は「発信番号通知」を行うためのプレフィックス番号です。
これらは日本独自の電話サービスであり、国際電話詐欺で使用される「1855」などの「先頭の数字」とは全く意味が異なります。
しかし、詐欺グループが自身の番号を隠すために非通知(184設定)でかけてくるケースもあるため、非通知着信自体を拒否設定にすることも有効な防衛策となります。
要注意なプレフィックス番号「182」「183」「185」
「1855」以外にも、混同されやすい番号として「182」「183」「185」などが挙げられます。
これらはかつて、あるいは現在も特定の通信事業者の識別番号や付加サービスとして利用されることがありますが、一般のユーザーがこれらから始まる不審な電話を受けた場合は注意が必要です。
特に、総務省が公表している詐欺事例の中には、こうした特定の数字を組み合わせることで「公的機関からの連絡」を装う手口が報告されています。
「185」から始まるからといって、NTTの公式サービスだと安易に信じ込むのは非常に危険です。
自動音声詐欺で多用される「16」から始まる番号
近年、特に警戒が必要なのが「16」から始まる番号、あるいは「+16」といった形式の着信です。
総務省の発表によれば、「16」から始まる番号は特定のIP電話サービスなどで利用されることがありますが、これを悪用して「総務省職員」を名乗る自動音声ガイダンスが流れる詐欺が多発しています。
公的な行政機関が電話で法的な支払いや個人情報を要求することは一切ありません。
「16」から始まる着信に応答すると、総務省の職員や警察官を名乗る「自動音声」が流れ、そこから偽のオペレーターに繋いで個人情報を聞き出すという手法が確立されています。
NTTが提供する「国際電話着信拒否」と公式の対策設定
知らない番号、特に海外からの不審な着信に悩まされている場合、最も効果的なのは「国際電話そのものを止める」という公式の対策です。
NTTや主要なキャリアは、ユーザーを守るための強力な設定ツールを提供しています。

国際電話着信拒否サービスの活用
NTT東日本・西日本をはじめとする通信各社は、海外からの電話を一括してブロックするサービスを提供しています。
例えばNTT東日本では、国際電話の発信および着信を規制する「国際電話着信規制」を無償(一部条件あり)で提供しています。
(参考:【公式】NTT東日本|電話|国際発信規制について – フレッツ光)
こうした公的な拒否設定を適用することで、物理的に詐欺の接触機会をゼロにすることが可能です。
仕事や親戚の関係で海外と頻繁に連絡を取り合う必要がないのであれば、この設定を行うことが最大の防衛策となります。
総務省が推奨する「迷惑電話ブロックアプリ」の導入
総務省は、巧妙化する詐欺電話への対策として、不審な番号を自動で判別して警告・遮断するアプリの導入を推奨しています。
「Whoscall」などの警察機関と連携したデータベースを持つアプリは、世界中から報告される「1855」等の詐欺番号をリアルタイムでリスト化しています。
こうしたツールを導入することで、万が一着信があった際にも、画面上に「詐欺の疑い」といった警告が表示されるため、冷静な判断が可能になります。
スマートフォン本体での個別拒否設定
特定の番号(例えば1855で始まる特定の番号)から繰り返し着信がある場合は、iPhoneやAndroidの標準機能である「着信拒否」設定を活用してください。
「+1」から始まる番号全てを一括で拒否することは端末単体の設定では難しい場合が多いですが、不審な履歴を残さないためには、着信履歴から直接ブロックをかけることが第一歩となります。
不審な電話に出てしまった、折り返してしまった時の対処法

もしも「1855」などの番号に応答してしまったり、うっかり折り返してしまった場合でも、パニックにならずに次のステップを踏んでください。
すぐに通話を切り、警察相談専用電話「#9110」へ
通話中に相手が金銭の話や個人情報の話を出してきたら、その場で電話を切ってください。
その後、速やかに警察相談専用電話である「#9110」に連絡し、状況を伝えましょう。
この番号は緊急の「110番」とは異なり、詐欺の疑いやトラブルの相談を専門に受け付けてくれる窓口です。
通信キャリアのサポート窓口に相談する
折り返し電話をしてしまった場合、高額な国際通話料が請求される可能性があります。
自身の契約している通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル等)のカスタマーセンターに連絡し、不審な番号に折り返してしまった旨を相談してください。
直接的な料金減免は難しいケースが多いですが、今後の不正利用防止のためのアドバイスや、セキュリティオプションの提案を受けることができます。
二次被害を防ぐための個人情報管理
電話口で氏名、住所、口座番号、あるいはSNSの認証コードなどを教えてしまった場合は、さらに深刻な被害に繋がる恐れがあります。
銀行口座の利用停止手続きや、SNSのアカウントセキュリティ設定の変更を直ちに行ってください。
詐欺グループは一度「騙しやすい相手」と認識すると、別の番号を使って執拗に連絡をしてくる傾向があるため、これを機に電話番号の変更を検討することも一つの有効な手段です。
1855から始まる電話番号に関するよくある質問
Q1. 1855から電話が来ましたが、出ただけで料金はかかりますか?
日本国内で着信を受けただけでは、原則として通話料は発生しません。料金が発生するのは、こちらから折り返し電話をかけた場合や、海外渡航中(国際ローミング中)に着信を受けた場合です。安心してそのまま切って、着信拒否設定をしてください。
Q2. 1855に折り返してしまいました。料金はいくらかかりますか?
地域や通信契約により異なりますが、国際電話の通話料は30秒あたり約100円〜200円程度が一般的な目安です。詐欺グループは自動音声でわざと通話を引き延ばす手口を使うため、5〜10分話し込むと数千円の請求になる可能性があります。すぐにご契約のキャリア(ドコモ・au・SoftBank・楽天モバイル等)のサポート窓口に相談してください。
Q3. 1855と+1855と18550は何が違いますか?
表示形式が違うだけで、本質的にはすべて同じ「北米のトールフリー番号(+1 855)」です。「+」記号の有無、「010」の国際プレフィックスの省略、後続番号との連結表示などにより、見え方が異なっているにすぎません。対処法はすべて共通で、心当たりがなければ「出ない・折り返さない」が鉄則です。
Q4. 1855から「総務省」「ドコモ」「警察」を名乗る電話が来ました。本物ですか?
すべて詐欺と断定して問題ありません。本物の総務省・通信キャリア・警察が、国際電話(+1 855など)からあなたに直接電話をかけることはありません。特に「2時間後に利用停止」「未払いがある」「あなたが犯罪に関与している」など緊急性を煽る内容はすべて詐欺の典型的な手口です。
Q5. 1855番号を一括で着信拒否する方法はありますか?
iPhone・Androidの標準機能では「+1で始まる番号を一括拒否」する設定はありませんが、以下の方法で対策できます。
- iPhone:「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにする
- Android:「電話アプリ」→「設定」→「ブロック中の電話番号」→「非通知の発信者をブロック」
- NTT東西の固定電話:「国際電話不取扱」サービスで一括拒否(無料・申込制)
- 迷惑電話対策アプリ:Whoscall・Truecaller等のデータベースで自動判定
Q6. 1855からSMSや留守電が残されました。聞いても大丈夫ですか?
留守電を聞くだけ、SMSを受信するだけでは料金は発生しません。ただし、SMS内のURLは絶対にタップしないでください。フィッシングサイトに誘導されて個人情報やクレジットカード情報を抜き取られる被害が報告されています。内容を確認したらスクリーンショットを保存し、メッセージ自体は削除することをおすすめします。
Q7. うっかり1番を押してオペレーターと話してしまいました。どうすればいいですか?
個人情報や金銭を伝えていなければ、慌てる必要はありません。以下の手順で対応してください。
- すぐに通話を切り、その番号を着信拒否に設定する
- 警察相談専用電話「#9110」に状況を相談する
- 個人情報(氏名・住所・口座番号など)を伝えてしまった場合は、銀行・カード会社に連絡し利用停止手続きを行う
- 消費者ホットライン「188(いやや)」でも相談可能
Q8. 1855からの電話を着信拒否したのに、また別の1855番号からかかってきます。なぜですか?
詐欺グループはVoIP技術で発信番号を自由に変更できるため、特定の番号をブロックしても別の番号で再度かけてくることが頻繁にあります。根本的な対策としては、NTT東西の「国際電話不取扱」サービスや、迷惑電話ブロックアプリの導入が最も効果的です。
まとめ:公式情報を武器に詐欺電話から身を守る
「1855」から始まる電話番号の正体は、北米経由を装った国際電話詐欺の可能性が極めて高いものです。
総務省やNTTが公式に警告している通り、身に覚えのない国際電話には「出ない」「かけ直さない」ことが、あなたの財産とプライバシーを守るための鉄則です。
また、「184」や「16」といった番号の仕組みを正しく理解し、公的機関が推奨する着信拒否サービスやブロックアプリを活用することで、物理的に詐欺の接触を断つことができます。
少しでも不安を感じたら、一人で悩まずに警察の相談窓口(#9110)や、公式サイトの一次情報を確認し、冷静に対応することを心がけてください。
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