Zabbix5.0 環境でWindows サーバーへエージェントの導入する方法を説明しています。
初めにZabbixサーバーのインストールをしておく必要がありますのでまだの方はこちらの記事で紹介していますのでご確認ください。
【Zabbix】Zabbix Server 5.0のインストール(CentOS 7/MariaDB/NGINX)
環境説明
Zabbixサーバー
- OS:CentOS 7
- Zabbixサーバー:5.0
- IPアドレス:192.168.1.101
Windows サーバー(エージェントをインストールする対象)
- OS:Windows Server 2016
- コンピュータ名:SATIMOSV
- IPアドレス:192.168.1.111
- 設定ファイルの保存先:C:\zabbix_agent\
インストーラをダウンロード
Zabbixエージェントインストールに必要なファイルをダウンロードします。
ダウンロード先:
https://www.zabbix.com/jp/download
1番右の『Zabbix Agents』を選択
『Windows』-『Any』-『amd64』-『5.0 LTS』-『No encryption』-『Archive』を選択
Zabbix Release:『5.0.1』(最新のものでOK)
下までスクロールし『DOWNLOAD AGENTS』をクリック
『zabbix_agent-5.0.1-windows-amd64.zip』がダウンロードされることを確認します。


コンフィグファイルの編集
ダウンロードしたzipファイルを展開します。
展開したフォルダに保存されている『conf』ファイルをダブルクリックし『zabbix_agentd.conf』ファイルが保存されていることを確認します。
『zabbix_agentd.conf』をメモ帳などで開きます。
編集箇所
LogFile=c:\zabbix_agentd.log
↓ログの保存先になります。(Cドライブ直下は気持ち悪いので保存先を変更)
LogFile=c:\zabbix_agent\zabbix_agentd.log
Server=127.0.0.1
↓IPアドレスをZabbixサーバのIPアドレスに変更
Server=192.168.1.101
ServerActive=127.0.0.1
↓IPアドレスをZabbixサーバのIPアドレスに変更
ServerActive=192.168.1.101
Hostname=Windowss host
↓監視対象機器のコンピュータ名に変更
(正確にはZabbixのコンソールに設定するホスト名の値)
Hostname=SATIMOSV
編集が完了したら保存します。
ダウンロードしたファイルをコンフィグファイルの保存
Windowsサーバにダウンロードしたフォルダ一式を保存します。
Cドライブの直下に『Zabbix_agent』フォルダを作成し『binフォルダ』『confフォルダ』を保存します。
※conf内には前の項目で編集を行ったzabbix_agentd.confが保存されています。

Zabbix Agentのサービス登録
コマンドプロンプトを起動し、下のコマンドを実行します。
c:\zabbix_agent\bin\zabbix_agentd.exe -c c:\zabbix_agent\conf\zabbix_agentd.conf -i
下の結果が表示されればOKです
zabbix_agentd.exe [2996]: service [Zabbix Agent] installed successfully
zabbix_agentd.exe [2996]: event source [Zabbix Agent] installed successfully

Zabbix Agentのサービス起動
表示されているコマンドプロンプト上で下記コマンドを実行します。
services.msc
サービス画面が表示されるので、『Zabbix Agent』が登録されていることを確認します。
サービス画面、上方にある『サービスの開始』をクリックします。

クリック後『Zabbix Agent』の状態が、『実行中』になることを確認します。
動作確認
ホストの登録
Zabbixサーバのコンソールにホストの登録を行い、用意されているWIndows OS用のテンプレートの割り当てを行います。
『設定』-『ホスト』をクリックします。
『ホストの作成』をクリックします。
必要な設定値を入力後『追加』をクリックします。

テンプレートの登録
用意されている『Template OS Windows by Zabbix agent』の割り当てを行います。
「設定」-「ホスト」-「SATIMOSV」をクリックします。
「テンプレート」をクリックします。
「新規テンプレートをリンク」の項目に『windows』と入力すると関連するテンプレートが表示されるので『Template OS Windows by Zabbix agent』を選択します。

選択後、『更新』をクリックします。
監視結果の確認
テンプレートの割り当て後、しばらくすると「エージェントの状態」が緑に変わります。
緑に変われば、Zabbixエージェントとして認識された状態になります。

「監視データ」-「最新データ」をクリックします。
ホストに監視対象機器のホスト名を入力しフィルターをかけます。(今回はSATIMOSV)
最新の値の項目に数値が表示されていれば監視が開始されています。

Zabbix Agentのアンインストール
Zabbix Agentのアンインストール方法について説明します。
コマンドプロンプトを起動しコマンドを実行します。
c:\zabbix_agent\bin\zabbix_agentd.exe -d
下記結果が表示されればアンインストール完了です。
zabbix_agentd.exe [512]: service [Zabbix Agent] uninstalled successfully
zabbix_agentd.exe [512]: event source [Zabbix Agent] uninstalled successfully

アンインストール後はサーバの再起動をしてあげてください。
以上、終わり!
お疲れさまでした(^^♪
ホスト名:SATIMOSV(zabbix_agentd.confの『Hostnameに記載したものと合わせる』)
グループ:lab
インターフェース:192.168.1.111