佐賀大学の情報漏えい、自分は対象?約8万人分と患者情報【10月30日公式発表】

佐賀大学の情報漏えい、自分は対象?約8万人分と患者情報【10月30日公式発表】

「佐賀大学の個人情報が流出したかもしれないと聞いたけれど、卒業生の自分も対象?」「附属病院を受診したことがあるけれど、患者情報は大丈夫?」「大学を名乗るメールや電話が来たらどうすればいい?」と気になっている方に向けて、公式発表に書かれていることだけを整理しました。内容は、国立大学法人佐賀大学が2026年10月30日に公表した「事務情報システムにおけるランサムウェア被害の発生について」(関係者向けのお知らせとプレスリリースの2本)と、佐賀大学医学部附属病院のお知らせ、9月25日・9月28日の公表の原文を、2026年11月1日に確認したものです。公式発表に書かれていないことは「公式発表に記載なし」と明記しています。

【結論】佐賀大学は2026年10月30日、9月24日に確認したランサムウェアによるとみられる被害について、大学が保有する個人情報(患者情報を含む)が外部へ流出した可能性が否定できないことを確認したと公表しました。

  • 対象は学生・教職員・元学生・元教職員・関係者等 約80,000人分で、項目は氏名・生年月日・性別・住所・電話番号・メールアドレス・パスワード。患者情報の件数は「調査中」で、項目は要配慮個人情報(診療科・傷病名・受診日等)とされています
  • 大学は、大学や関係機関を装った不審なメール・SMS・電話が届く可能性があるとして、URLや添付ファイルを開かない・不審なサイトに個人情報やパスワードを入力しないよう呼びかけています
  • 問い合わせは佐賀大学 広報室(0952-28-8153)。附属病院を受診した患者と家族は、附属病院ホームページの「本件問合せフォーム」で問い合わせを受け付けています
目次

自分は対象?公式発表でわかること早見表

佐賀大学の関係者向けのお知らせ(2026年10月30日)は、「本学が保有する個人情報(患者情報を含む)が外部へ流出した可能性が否定できないことを確認しました」としています。流出が確定したとは書かれていません。対象者と問い合わせについて書かれているのは次の範囲です。

知りたいこと公式発表に書かれていること
対象になる人「学生、教職員、元学生、元教職員、関係者等」約80,000人分。「関係者等」の具体的な範囲や、何年度までの在籍者が含まれるかは記載なし
附属病院の患者患者情報は「調査中」(件数の記載なし)。項目は要配慮個人情報(診療科、傷病名、受診日等)
対象者への個別の連絡公式発表に記載なし(2026年11月1日確認)
自分が対象かを調べる方法照会ページの案内は公式発表に記載なし。附属病院は、患者と家族からの問い合わせを「本件問合せフォーム」で受け付け、「事実関係を調査し、回答いたします」としています(調査に時間を要するとしています)
二次被害附属病院のお知らせ:「現時点において、本件による二次被害は確認されておりません」
補償公式発表に記載なし
問い合わせ先国立大学法人佐賀大学 広報室 電話 0952-28-8153/メール sagakoho(at)mail.admin.saga-u.ac.jp。患者と家族は附属病院の本件問合せフォーム

お知らせの原文は、佐賀大学「事務情報システムにおけるランサムウェア被害の発生について」(2026年10月30日・関係者向け)と、同 プレスリリース(2026年10月30日)で読めます。附属病院のお知らせは佐賀大学医学部附属病院「【お詫び】事務情報システムにおけるランサムウェア被害の発生について(10/30追記)」に掲載されています。

問い合わせ窓口

窓口連絡先対象
国立大学法人佐賀大学 広報室(本件に関する問い合わせ先)電話 0952-28-8153
メール sagakoho(at)mail.admin.saga-u.ac.jp
本件全般
佐賀大学メディカル広報室(附属病院の本件問合せフォーム)附属病院のお知らせページに掲載のフォームに入力して送信附属病院を受診した患者と家族

広報室の受付時間・曜日は、お知らせに書かれていません。メールアドレスの「(at)」は「@」に置き換えて使います(プレスリリースの表記どおり)。窓口に連絡するときは、届いたメールやSMSに書かれた連絡先ではなく、大学や附属病院の公式サイトに載っている連絡先を使うと確かめやすくなります。

何が流出した可能性がある?公表された項目と件数

関係者向けのお知らせには、外部へ流出した可能性が否定できない個人情報として、次の内容が書かれています。

区分件数流出した可能性がある項目
学生、教職員、元学生、元教職員、関係者等約80,000人分氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード
患者情報調査中要配慮個人情報(診療科、傷病名、受診日等)

同じ日のプレスリリースでは、項目が区分を分けずに「氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、要配慮個人情報(診療科、傷病名、受診日等)」とまとめて書かれ、表現も「外部へ流出した可能性があることを確認しました」となっています。附属病院のお知らせは「外部へ流出した可能性が否定できないことを確認しました」としています。どの文書も、流出が確定したとは書いていません。

パスワードについて、どのシステム(学内のどのサービス)のパスワードか、暗号化やハッシュ化がされていたかは、公式発表に書かれていません。クレジットカード情報についての記載もありません。

流出した可能性がある項目ごとに気をつけたいこと

佐賀大学は関係者向けのお知らせで、次のように呼びかけています。

本件に関連し、本学又は関係機関を装った不審なメール、SMS、電話等が届く可能性があります。身に覚えのない連絡に記載されたURLや添付ファイルは開かず、不審なWebサイトに個人情報やパスワードを入力しないよう、十分にご注意ください。

佐賀大学「事務情報システムにおけるランサムウェア被害の発生について」(2026年10月30日)

ここからは項目ごとに、一般的に気をつけたいことと、satimo.orgの関連記事をまとめます。公式の案内ではない内容は「一般的には」と書き分けています。

電話番号・氏名:大学や病院を名乗る電話・SMSに注意

電話番号と氏名が流出した可能性がある場合、一般的には、その組織を名乗る電話やSMSで、個人情報や認証コード、支払いを求める連絡に注意が必要です。名前を呼ばれたり、在籍していたことや受診したことを知っているような話し方をされたりしても、それだけで本物の連絡とは限りません。確かめたいときは、いったん切ってから、公式サイトに載っている窓口に自分から連絡する方法があります。知らない番号からの着信は、出る前に番号を調べたり、着信拒否を設定したりできます。

メールアドレス・パスワード:お詫びや手続きを装ったメールに注意

メールアドレスとパスワードが流出した可能性がある場合、一般的には、お詫びやパスワード再設定、各種手続きを装ったフィッシングメールに注意が必要です。大学のお知らせも、身に覚えのない連絡のURLや添付ファイルを開かないこと、不審なサイトにパスワードを入力しないことを呼びかけています。

公式発表には、パスワードを変更するよう求める案内はありません(2026年11月1日確認)。一般的には、流出した可能性があるパスワードと同じもの(または似たもの)を他のサービスで使っている場合、そのサービス側のパスワードを変更しておく考え方があります。パスワードの一般的な考え方はパスワード流出の真相と今すぐできる安全対策で解説しています。学内システムのパスワードの扱いについては、大学からの案内を公式サイトで確かめてください。

住所・生年月日・性別:本人確認の質問や郵便物に注意

住所・生年月日・性別の悪用について、公式発表に具体的な案内はありません。一般的には、これらの情報を知っていることを理由に信用させようとする電話や郵便物、訪問で、個人情報や支払いを求められた場合、その場で応じず、公式サイトに載っている窓口に問い合わせて確かめる方法があります。生年月日を他のサービスのパスワードや暗証番号に使っている場合は、変更を検討する考え方もあります。

患者情報(診療科・傷病名・受診日等):病院を名乗る連絡に注意

患者情報は件数が「調査中」で、項目は要配慮個人情報(診療科、傷病名、受診日等)とされています。附属病院は「不審な連絡等にご注意いただきますようお願いいたします」としています。一般的には、受診歴や病名に触れて信用させようとする電話・メール・郵便物で、支払いや個人情報を求められた場合、その場で応じず、附属病院の公式サイトに載っている問い合わせ方法で確かめる方法があります。自分の情報が対象かを知りたい患者と家族は、附属病院の本件問合せフォームで問い合わせができます。

今やること(公式の案内と一般的な対策)

公式が案内していること(順番に)

  1. 佐賀大学や関係機関を装った不審なメール・SMS・電話に注意し、身に覚えのない連絡に書かれたURLや添付ファイルを開かない
  2. 不審なWebサイトに個人情報やパスワードを入力しない
  3. 本件について問い合わせたいときは、佐賀大学 広報室(0952-28-8153/sagakoho(at)mail.admin.saga-u.ac.jp)を使う
  4. 附属病院を受診した患者と家族は、附属病院ホームページの「本件問合せフォーム」に入力して送信する(事実関係を調査して回答するとされ、調査に時間を要するとしています)

一般的な対策(公式の案内ではないもの)

次の内容は今回の公式発表に書かれている案内ではなく、電話番号・メールアドレス・パスワードなどの流出の可能性が公表されたときに一般的に行われている対策です。

  • メールやSMSのリンクからログインせず、公式サイトや公式アプリから確かめる。警察庁は「電子メールやSMS内のリンクを安易にクリックせず、あらかじめ公式サイトを「お気に入り」や「ブックマーク」に登録しておいたり、公式アプリを活用するなどして正しいサイトに接続するようにしてください」としています(警察庁「フィッシング対策」)
  • 同じパスワードを他のサービスで使っている場合は、そのサービスのパスワードを変更する
  • 心当たりのない番号からの電話には出ない・折り返さない。SMSに書かれた番号に電話をかけない
  • 不審な電話・SMSで困ったときは、警察相談専用電話「#9110」(政府広報オンライン)、お金のトラブルや契約の相談は消費者ホットライン「188」(消費者庁)が使えます
  • 個人情報の取り扱いについて相談したい場合は、個人情報保護委員会「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849・9:30~17:30、土日祝日及び年末年始を除く)も使えます

補償・お詫びはある?

附属病院のお知らせには、患者と家族へのお詫びの言葉が書かれています。金銭的な補償などの対応については、大学・附属病院のどの文書にも公式発表時点で記載なしです(2026年11月1日確認)。附属病院は「現時点において、本件による二次被害は確認されておりません」としています。大学は、引き続き調査を行うとともに、情報セキュリティ対策の一層の強化に努め、再発防止を図るとしています。

経緯・原因と公表の履歴

お知らせによると、事務部門が利用するNAS(ネットワーク接続型ストレージ)で「ランサムウェアによると思われる被害」が確認されました。9月25日の公表では、NAS内のファイルが暗号化されているとの連絡が事務部門からあり、当該NASを直ちにネットワークから隔離したとしています。侵入経路について、10月30日の関係者向けのお知らせは、外部専門事業者へ調査を依頼し「侵入経路及び影響範囲の詳細な調査」を進めてきたとしていますが、経路や手口は書かれていません。

日時公表・出来事
2026年9月24日(木)午前8時42分事務部門が利用するNASで、ランサムウェアによると思われる被害を確認。CSIRT(情報セキュリティインシデント対応チーム)を中心に初動対応を開始し、NASをネットワークから隔離
2026年9月24日 午後4時45分被害拡大を防ぐため、事務用端末の利用を停止
2026年9月25日佐賀大学がプレスリリース「事務情報システムにおけるランサムウェア被害の発生について」を公表(教育・研究・診療業務に関係するシステムへの影響は確認されていないと記載)
2026年9月27日(日)午前11時3分事務用端末の利用を再開
2026年9月28日(月)通常業務を再開。同日、プレスリリース(同名)を公表
(日付の記載なし)文部科学省等へ報告し、警察へ相談。外部専門事業者へ調査を依頼
2026年10月30日個人情報(患者情報を含む)が外部へ流出した可能性が否定できないことを確認したと公表(関係者向けのお知らせ・プレスリリース)。附属病院もお知らせを掲載(10/30追記)

9月25日と9月28日の公表は、9月25日のプレスリリースと9月28日のプレスリリースで読めます。2026年11月1日に確認した時点で、10月30日より後の続報は出ていません。患者情報の件数は調査中とされているため、続報で内容が変わる可能性があります。

ほかの事案(同じ時期に公表された情報漏えい)

同じ日に公表された事案は無印良品の情報漏えい(流出の可能性と窓口)や松屋の情報漏えい(漏れた項目と窓口)でも、公式発表をもとに整理しています。そのほかの事案は2026年 国内の情報漏えい・サイバー攻撃 一覧(毎日更新)で確認できます。

よくある質問

佐賀大学の情報漏えいで、自分が対象か確認する方法はありますか?

A. 公式発表には、自分が対象かどうかを調べるページの案内や、対象者への個別の連絡についての記載はありません(2026年11月1日確認)。本件の問い合わせ先は佐賀大学 広報室(0952-28-8153)です。附属病院を受診した患者と家族は、附属病院ホームページの本件問合せフォームで問い合わせができ、附属病院は事実関係を調査して回答するとしています。

流出した可能性があるのはどの情報ですか?

A. 学生・教職員・元学生・元教職員・関係者等の約80,000人分について、氏名・生年月日・性別・住所・電話番号・メールアドレス・パスワードとされています。患者情報は件数が調査中で、項目は要配慮個人情報(診療科・傷病名・受診日等)です。流出したと確定したものではなく、「外部へ流出した可能性が否定できない」としての公表です。

卒業生や退職した教職員も対象ですか?

A. 公式発表は対象を「学生、教職員、元学生、元教職員、関係者等」としており、元学生と元教職員も含まれています。ただし、何年度までの在籍者が含まれるか、「関係者等」の具体的な範囲は書かれていません。自分が含まれるか知りたい場合は、佐賀大学 広報室に問い合わせる方法があります。

附属病院を受診したことがあります。患者情報は対象ですか?

A. 患者情報は外部へ流出した可能性が否定できないとされていますが、件数は「調査中」で、どの患者の情報が対象かは書かれていません(2026年11月1日確認)。附属病院は、患者と家族からの問い合わせを本件問合せフォームで受け付け、事実関係を調査して回答するとしています。附属病院は、現時点で本件による二次被害は確認されていないとしています。

佐賀大学を名乗るメールや電話が来たらどうすればいいですか?

A. 佐賀大学は、大学や関係機関を装った不審なメール・SMS・電話が届く可能性があるとして、身に覚えのない連絡に書かれたURLや添付ファイルを開かず、不審なWebサイトに個人情報やパスワードを入力しないよう呼びかけています。確かめたいときは、届いた連絡に書かれた番号ではなく、公式サイトに載っている広報室(0952-28-8153)に自分から問い合わせる方法があります。

まとめ

  • 佐賀大学は2026年10月30日、事務部門のNASで9月24日に確認したランサムウェアによるとみられる被害について、大学が保有する個人情報(患者情報を含む)が外部へ流出した可能性が否定できないことを確認したと公表
  • 学生・教職員・元学生・元教職員・関係者等の約80,000人分(氏名・生年月日・性別・住所・電話番号・メールアドレス・パスワード)と、患者情報(要配慮個人情報=診療科・傷病名・受診日等。件数は調査中)が対象。照会ページ・個別連絡・補償の記載はなし
  • 大学は、大学や関係機関を装った不審なメール・SMS・電話に注意し、URLや添付ファイルを開かない・不審なサイトに個人情報やパスワードを入力しないよう呼びかけている
  • 問い合わせは佐賀大学 広報室(0952-28-8153)。附属病院を受診した患者と家族は附属病院の本件問合せフォーム

この記事は、2026年10月30日の佐賀大学と佐賀大学医学部附属病院の公式発表までの情報(2026年11月1日確認)で書いています。患者情報の件数は調査中とされているため、続報が出た場合は公式のお知らせを優先してください。

出典

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