スマホの画面に見慣れない「+5」から始まる番号が表示され、戸惑っている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「+5」から始まる電話番号は、メキシコ(+52)やブラジル(+55)、アルゼンチン(+54)など中南米(ラテンアメリカ)の国番号です。一方、「+」が付かずに「05」から始まる10桁の番号は、052(名古屋市など)をはじめとする国内の市外局番で、国際電話ではありません。
中南米に家族や知人、取引先がいない場合、「+5」からの着信に心当たりがあることはまれです。出ない・折り返さないのが基本です。
この記事では、表示パターン別の早見表、「+5」から始まる国番号の一覧、「+52」と「052」の見分け方、出てしまった場合の対処法までを、総務省・警察庁・国民生活センターの公開情報をもとに解説します。
【早見表】「5」から始まる電話番号は「+」と「0」の有無で見分けられる
| 着信画面の表示 | 正体 | どうすればいい? |
|---|---|---|
| 「+52」「+55」など「+5」で始まる | 中南米の国番号=国際電話 | 心当たりがなければ出ない・折り返さない |
| 「052-xxx-xxxx」など「05」で始まる10桁 | 国内の固定電話(052名古屋市・054静岡市などの市外局番) | 通常の国内電話。相手や用件に心当たりがあるか確認 |
| 「050-xxxx-xxxx」の11桁 | 国内のIP電話 | 国内の番号。用件が分からなければ留守番電話で確認 |
| 「0570-xxx-xxx」 | ナビダイヤル(企業の窓口などで使われる国内の番号) | 国内の番号。かけ直す場合は発信側に通話料がかかる |
| 「+5」で始まるのに数字が極端に短い | 番号が正しく通知されていない可能性 | 折り返さない(正しくつながらないことがある) |
見分けるポイントは2つです。先頭に「+」が付いていれば国際電話、付いていなければ国内の番号です。そして国内の番号は必ず「0」から始まります。「+」も「0」も付かない「5」から始まる番号は、どちらかの記号が画面に表示されていないだけのことが多いので、着信履歴の詳細で先頭の記号を確認してください。
桁数から発信元を絞り込む方法は電話番号の桁数一覧(10桁・11桁・12桁・13桁)で、050・0570の詳しい仕組みは050から始まる電話番号の料金・0570(ナビダイヤル)の記事で解説しています。
「5」から始まる電話番号の正体は中南米諸国の国番号
国際電話において、電話番号の先頭に付与される「国番号」は、その電話が世界のどこから発信されたかを特定するための重要な指標です。
国際電気通信連合(ITU)の規定により、5番から始まる3桁(または2桁)の数字は、南米および中南米エリアに割り当てられています。
まずは、なぜあなたのスマホに中南米からの着信が入ったのか、その背景にある地理的な意味を理解しましょう。
「+5」はラテンアメリカ・カリブ海地域の識別番号
「+5」から始まる番号は、地理的に北米と南極の間に位置する、広大なラテンアメリカ地域を指しています。
このエリアにはメキシコやブラジルといった人口の多い国が含まれています。ただし、着信画面の国番号は偽装されている場合もあり、発信者が実際にその国にいるとは限りません。国名よりも「心当たりがあるかどうか」で判断するのが確実です。
日本との時差も大きく、深夜や早朝に突然着信が入ることも珍しくありませんが、基本的には「物理的に遠く離れた場所からの予期せぬコンタクト」であることを認識すべきです。
「+52」(メキシコ)と「052」(名古屋市)の見分け方
「52から始まる電話番号」で調べる方に特に多いのが、メキシコの国番号「+52」と名古屋市などの市外局番「052」の取り違えです。
| +52 | 052 | |
|---|---|---|
| 表示の例 | +52 55 xxxx xxxx | 052-xxx-xxxx |
| 正体 | メキシコからの国際電話 | 愛知県名古屋市などの固定電話 |
| 先頭 | 「+」が付く | 「0」から始まる |
| 桁数(記号を除く) | 12桁前後 | 10桁 |
総務省の「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)では、052は名古屋市など、053は浜松市・湖西市、054は静岡市・藤枝市・焼津市、055は甲府市など、059は津市・四日市市などに割り当てられています。「0」から始まる10桁で表示されていれば、国内の固定電話です。
053のあとに数字が続く「0532(豊橋市)」「0537(掛川市など)」などとの違いや、「0」のない「53」の読み方は、053から始まる電話番号の解説で詳しくまとめています。
同じように、国内のIP電話で使われる「050」と、「+50」で始まる番号も別物です。「050」は国内の11桁の番号、「+50」は下の一覧にある500〜509(中米などの国番号)の一部です。
【国番号リスト】「+5」から始まる主な国と地域
「+5」に続く数字を確認することで、より詳細な発信元を特定することが可能です。
ここでは、特に検索ボリュームが多く、日本への着信が確認されている主な国々をまとめました。
「+52」はメキシコの国番号
「+5」から始まる番号のうち、当サイトに届く検索で最も多いのがメキシコの国番号「+52」です。
メキシコに取引先や知人がいない場合、「+52」からの着信に心当たりがあることはまれです。国民生活センターは、海外からの知らない国際電話が増えているとして、心当たりのない国際電話には出ない・かけ直さないよう呼びかけています。
国民生活センター「海外からの知らない国際電話が増えています!」
南米の大国「+55(ブラジル)」と「+54(アルゼンチン)」
次に多いのが、南米の主要国であるブラジル(+55)とアルゼンチン(+54)です。
これらの国々は日本との経済的な繋がりも深いですが、個人レベルで突然電話がかかってくることは、移住した親族などがいない限り考えにくいのが現実です。
もしこれらの国から着信があった場合も、不用意に応答せず、まずは相手の正体を確認する冷静さが求められます。
「+5」から始まる国番号の一覧(500〜599)
「+5」に続く数字は、2桁(51〜58)の国と、3桁(500〜509・590〜599)の国・地域に分かれます。「+595」ならパラグアイ、「+505」ならニカラグアです。
| 国番号 | 国・地域 |
|---|---|
| +500 | フォークランド諸島 |
| +501 | ベリーズ |
| +502 | グアテマラ |
| +503 | エルサルバドル |
| +504 | ホンジュラス |
| +505 | ニカラグア |
| +506 | コスタリカ |
| +507 | パナマ |
| +508 | サンピエール島・ミクロン島(フランス領) |
| +509 | ハイチ |
| +51 | ペルー |
| +52 | メキシコ |
| +53 | キューバ |
| +54 | アルゼンチン |
| +55 | ブラジル |
| +56 | チリ |
| +57 | コロンビア |
| +58 | ベネズエラ |
| +590 | グアドループなど(フランス領) |
| +591 | ボリビア |
| +592 | ガイアナ |
| +593 | エクアドル |
| +594 | フランス領ギアナ |
| +595 | パラグアイ |
| +596 | マルティニーク(フランス領) |
| +597 | スリナム |
| +598 | ウルグアイ |
| +599 | キュラソーなど(旧オランダ領アンティル) |
出典: ITU(国際電気通信連合)National Numbering Plans
これらの番号は、ユーザーが普段目にすることがほとんどないため、着信があった瞬間に「何か重要な連絡かもしれない」と心理的な隙を突かれやすいという特徴があります。
なぜ日本に電話が?考えられる2つの大きなリスク
心当たりのない中南米からの電話は、間違い電話のこともありますが、詐欺を目的としたものである可能性もあります。
警察庁も、国際電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が急増しているとして、国際電話の利用休止などの対策を呼びかけています。
ここでは、私たちが特に警戒すべき2つの大きなリスクについてお伝えします。
国際ワン切り詐欺(高額な通話料搾取)
最も古典的でありながら今なお被害が絶えないのが、「国際ワン切り詐欺」です。
これは、着信履歴をわざと残すことでユーザーに折り返し電話をかけさせ、発生した高額な国際通話料金の一部を詐欺グループが通信会社からキックバックとして受け取る仕組みです。
国際電話は国内の通話より通話料が高く、折り返した時間に応じて料金がかかります。
自動音声ガイダンスによるフィッシング詐欺
国際電話番号から自動音声(ガイダンス)を流す手口も報告されています。
国民生活センターも、実在する事業者をかたり、自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺について注意を呼びかけています。
国民生活センター|自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意!
電話に出ると「総務省です」「NTTです」といった公的機関を騙る日本語の音声が流れ、最終的には個人情報を盗み取ろうとします。
自動音声の手口については、1833から始まる電話番号の記事で総務省・NTTを装う実例とあわせて解説しています。
知らない「+5」番号から着信があった時の正しい対処法
見知らぬ国際電話に対して、私たちはどのように振る舞うべきなのでしょうか。
被害を最小限に抑え、自分の身を守るための鉄則を整理しました。
基本は「無視」と「着信拒否」で問題ない
大前提として、心当たりのない「+5」から始まる番号には、「出ない」「かけ直さない」ことが鉄則です。
たとえ着信が執拗に繰り返されたとしても、それは相手がランダムに発信しているだけであり、あなた個人を特定して狙っているとは限りません。
一度でも応答してしまうと「この番号は生きている」と認識され、さらに別の詐欺グループへとリストが回る可能性もあります。
警察庁でも、犯人からの電話を受けないための有効な対策として、国際電話の着信拒否設定の活用を推奨しています。
もし電話に出てしまった・かけ直してしまったら
もし、誤って電話に出てしまったり、つい折り返してしまったりした場合は、慌てずに以下の行動をとりましょう。
通話料金の発生リスクを確認する
折り返し電話をしてしまった場合、即座に電話を切り、その後の利用料金明細を注視してください。
通話料は通話時間と相手の国によって変わります。明細に身に覚えのない国際通話料があれば、契約している電話会社に相談してください。
二次被害を防ぐための相談窓口
もし電話口で氏名や住所、クレジットカード情報などを伝えてしまった場合は、早急に警察や消費生活センター、またはカード会社へ連絡してください。
国際電話に出てしまったら?折り返し・留守電・料金の対処法では、出てしまった後の確認手順をまとめていますので、不安な方はそちらも参考にしてください。
国際電話の着信そのものを止める方法
番号が毎回変わる場合、1件ずつの着信拒否では追いつきません。固定電話・ひかり電話なら、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364・無料)に申し込むことで国際電話の利用を休止でき、海外からの着信も止められます(警察庁の「#みんとめ」でも案内されています)。
スマホの場合は、機種ごとの着信拒否機能を使います。設定手順は「+」から始まる電話番号を拒否したい!iPhone/Android別の設定と一覧で解説しています。
5から始まる電話番号のよくある質問
Q. 5から始まる電話番号はどこの国ですか?
「+5」から始まる番号は中南米(ラテンアメリカ)の国番号です。+52はメキシコ、+55はブラジル、+54はアルゼンチン、+57はコロンビアなどです。「+」が付かず「05」から始まる10桁の番号は、052(名古屋市)などの国内の市外局番です。
Q. 「52」から始まる電話番号はメキシコですか?名古屋ですか?
先頭に「+」が付いた「+52」ならメキシコからの国際電話、「0」から始まる「052」なら名古屋市などの国内の固定電話です。桁数は、052が10桁、+52は記号を除いて12桁前後になります。
Q. 「+5」で始まる短い番号から着信がありました。
国番号のあとに続く数字が極端に短い場合、番号が正しく通知されていない可能性があります。折り返しても正しくつながらないことがあるため、かけ直さずに着信拒否してください。
Q. 「+5」からの着信に出てしまった・折り返してしまいました。
すぐに切り、その番号を着信拒否に登録してください。通話明細に身に覚えのない国際通話料があれば電話会社へ、個人情報を伝えてしまった場合は消費者ホットライン188や警察相談専用電話#9110に相談してください。
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まとめ
「+5」から始まる電話番号は、メキシコやブラジルなどの中南米諸国からの国際電話です。
日本国内の番号と見間違えやすいですが、先頭の「+」記号が国際電話の動かぬ証拠です。
一方、「+」が付かない「05」から始まる10桁の番号は、052(名古屋市)などの国内の市外局番です。
心当たりのない「+5」からの着信は、通話料を狙ったワン切りや自動音声による詐欺の可能性があるため、出ずに着信拒否で対応するのが安全です。
自身の身を守るためにも、「知らない番号には絶対に応じない」という防犯意識を常に持っておきましょう。
ほかの番号の調べ方は迷惑電話番号の検索・調べ方|出てこない番号を総務省の公開情報で確認する手順も参考にしてみてください。

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