結論から書きます。「425」は国番号ではありません。ITU(国際電気通信連合)が公表している国番号の割当表に「425」は載っておらず、未割当です。画面に「+1 425」と出ているならアメリカ合衆国ワシントン州(シアトル近郊のベルビューやレドモンド)のエリアコード、「+425」としか出ていないなら発信者番号が偽装されている可能性が高い着信です。どちらであっても、心当たりがなければ出ない・折り返さないが正解です。
【結論】425から始まる電話番号は表示のされ方で正体が分かる
着信履歴の表示のしかたによって、意味がまったく変わります。まず自分の画面がどれに当たるかを確認してください。
| 着信履歴の表示 | 正体 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| +1 425 から始まる | アメリカ合衆国(国番号1)ワシントン州のエリアコード425。シアトル近郊のベルビュー・レドモンドなど | 心当たりが無ければ出ない・折り返さない |
| +425 から始まる | 国番号「425」は未割当。正規の国際電話としては成り立たない表示で、発信者番号の偽装が疑われる | 出ない・折り返さない・着信拒否に登録 |
| 0425 から始まる | 国際電話ではなく日本国内の番号(東京都多摩地区などで使われる市外局番042に続く数字) | 番号をそのまま検索して発信元を確かめる |
| 自動音声で「入国管理局」「警察」を名乗る | 入管や警察をかたる詐欺の手口。出入国在留管理庁は「+」から始まる海外の番号で電話をかけないと明言している | 最後まで聞かず切る。#9110(警察相談)か188(消費者ホットライン)へ |
以下では、この結論の根拠と、二度と着信に悩まされないための具体的な設定手順までを順に説明します。
425電話の正体:国番号と危険な手口の全貌
まずは、この怪しい425 電話が一体どこからかかってきているのか、そしてなぜ多くの人に「危険だ」と警戒されているのか、その背景にある手口を解説していきます。
「425」はどこから?国際電話の国番号・地域
「425」という数字だけでは、どこの国の電話なのか全く想像がつきません。しかし、この番号は日本の市外局番ではありません。実は、国際的なルールに基づいた特定の地域を示す「エリアコード」なのです。
425はアメリカ合衆国ワシントン州のエリアコード
425 電話の「425」は、アメリカ合衆国の電話番号の一部、具体的には「エリアコード(市外局番のようなもの)」を指しています。アメリカの国番号は「1」ですので、正式には「+1 425」から始まる番号ということになります。
シアトル近郊:ベルビュー、レドモンドなどIT企業が多い地域
この「425」エリアコードは、アメリカのワシントン州、特にシアトル市の東側にあるベルビューやレドモンドといった地域で使われています。これらの地域は、大手IT企業が多く集まる場所として世界的に有名です。そのため、一見するとビジネス関連の電話のように見えてしまう点も、詐欺電話に使われやすい理由の一つになっています。
国番号としての「425」は存在しない(ITUの割当表で確認)
ここが多くの解説で混同されている点です。国番号はITU(国際電気通信連合)が管理していて、その公表資料(ITU-T勧告E.164の国番号一覧)で420番台を見ると、420=チェコ共和国/421=スロバキア/423=リヒテンシュタインだけが割り当てられており、422・424・425・426・427・428・429は未割当(spare)です(2026年9月9日確認)。
つまり「+425」という表示は、国番号としては成立しません。考えられるのは次の2つです。
- 実際は「+1 425」(アメリカ・ワシントン州)なのに、端末やアプリの表示上「+1」が読みづらくなっている
- 発信者番号が偽装(スプーフィング)されていて、存在しない番号がそのまま表示されている
2のケースでは折り返しても相手にはつながらないか、まったく別の相手につながります。「調べても情報が出てこない番号」は、そもそも実在しない番号である可能性があると考えてください。
国際電話の見分け方:+1から始まる形式と桁数
かかってきた電話が国際電話かどうかを見分けるポイントは、発信元の表示です。
通常の日本の電話番号は「080」や「090」、「03」などから始まりますが、国際電話は先頭に「+」記号がついたり、日本の国番号「81」以外の数字から始まったりします。特にアメリカからの電話は、「+1」から始まることがほとんどです。もし「425」だけが表示されていても、桁数や表示形式が普段と違う場合は、国際電話だと考えて間違いありません。

425電話が「迷惑電話」「詐欺」と言われる理由
425 電話の正体がアメリカの電話番号だと分かっても、心当たりのない着信であればやはり警戒が必要です。なぜなら、この番号は国際的な詐欺グループに悪用されることが非常に多いためです。
国際電話詐欺で最も多い手口「ワン切り詐欺」
425 電話による被害で最も有名なのが、「ワン切り詐欺」です。これは、電話を一度だけ鳴らしてすぐに切ってしまう手口のことです。
あなたが着信に気づき、「誰だろう?」と心配になって折り返し電話をかけてしまうのを狙っています。折り返すと、特殊な国際有料サービスにつながり、あなたに高額な通話料が請求される仕組みです。
なぜか日本語で話しかけてくる?AI音声や自動音声の罠
最近の国際詐欺電話は、手口が巧妙化しています。AI技術の進化により、あたかも日本人スタッフが話しているかのような自動音声が流れるケースも増えています。
「あなたの口座が不正利用されています」「未払いの料金があります」などと緊急性をあおるメッセージを流し、不安になった人をだまそうとします。もし425 電話に出てしまい、このような音声が流れたら、すぐに切って構いません。
とくに多い「入国管理局」「警察」をかたる自動音声
425から始まる番号の着信で報告が多いのが、入国管理局(出入国在留管理庁)や警察を名乗る自動音声です。「重要な書類を保管している」「書類が不足している」「期限が切れる」といった案内が流れ、番号を押すよう指示されます。
この手口については出入国在留管理庁自身が公式に注意喚起を出しています(「入管を名乗る不審な電話、メール等にご注意ください」・令和7年9月19日更新)。そこには次のように明記されています。
- 出入国在留管理庁および地方出入国在留管理局の職員が、電話やメール等で金銭を要求することは一切ありません
- 入管が「+」(プラス)から始まる海外の電話番号で電話を掛けることはありません
- 入管がこうした案内を自動音声で行うことはありません
つまり、「+」から始まる番号で入管を名乗る自動音声が流れた時点で、その電話は本物ではないと判断して構いません。国民生活センターも「自動音声ガイダンスは最後まで聞かずに切ることが大切」と案内しています(2025年8月6日公表)。在留資格をお持ちの方ほど不安になりやすい手口なので、心当たりがある場合は電話に応じるのではなく、自分から地方出入国在留管理局の公表番号に掛け直して確認してください。
日本国内から番号を偽装している可能性
「発信元はアメリカなのに、なぜか国内の番号のように表示された」という事例も報告されています。これは「番号偽装(スプーフィング)」という技術を使って、実際は海外からかけているのに、表示上は信頼できる番号に見せかける手口です。
425 電話に限らず、少しでも不審に感じた場合は、相手の表示番号ではなく「自分がその番号を知っているか」という基準で判断することが大切です。
突然の425電話が鳴る時間帯の傾向
425 電話がいつかかってくるかを知っておけば、心の準備ができます。ここでは、発信元であるワシントン州との時差から見る、注意すべき時間帯について解説します。
日本とワシントン州の時差は約16時間
日本(JST)とアメリカ・ワシントン州(PST/PDT)の時差は、およそ16時間です(※サマータイムの有無で変動します)。例えば、日本時間の正午12時の場合、ワシントン州は前日の夜8時(20時)ごろになります。
集中すべきは深夜よりも日本時間の早朝(午前中)
詐欺グループは、相手が電話に出やすい時間帯を狙ってきます。彼らにとっての「仕事時間」である夕方から夜にかけて(アメリカ時間)は、日本時間では翌日の午前中にあたることが多いです。
つまり、日本の皆さんが通勤や家事などで忙しく、うっかり電話に出てしまいやすい早朝から午前中にかけて、425 電話からの着信が増える傾向にあると推測されます。深夜にかかってくる国際電話も不気味ですが、むしろ早朝の時間帯にこそ警戒を強めるようにしてください。
425電話への対処法:安全を確保する絶対NG行動
425 電話の正体が分かり、その危険性も理解できたところで、次に最も重要な「具体的な対処法」に移ります。安全を確保するために、あなたが絶対にしてはいけない行動を覚えておきましょう。
絶対にやってはいけない「折り返し電話」の罠
425 電話への対応で、最も大きな被害につながるのが「折り返し電話」です。好奇心や親切心で折り返してしまうのは、相手の思うツボです。
折り返した瞬間に発生する高額な通話料金
いわゆる国際ワン切りでは、折り返した先が高額な料金の発生する番号に設定されていることがあります。金額は契約や接続先によって変わるため、当サイトで具体的な相場を断定することはしません。国民生活センターは「知らない番号からの電話は出ない、折り返さないようにしましょう」と案内しており(2025年8月6日公表)、折り返さないことが唯一確実な防ぎ方です。
これは、あなたが電話会社と契約している通話プランとは関係なく、相手側の設定によって請求されるため、防ぐのが非常に難しい被害です。
相手に「生きている番号」だと知られてしまうリスク
折り返し電話をしてしまうと、「この番号は使われている、電話に出る人がいる」という情報が詐欺グループのリストに登録されてしまいます。
その結果、425 電話だけでなく、世界中の別の国番号を使った迷惑電話が、あなたの電話に頻繁にかかってくるようになるというリスクが高まるのです。一度でも反応してしまうと、その後もターゲットにされ続ける可能性が高くなるため、最初から無視することが最善の防御策となります。
425電話が示す「危険性」を判断するチェックリスト
着信があったときに、それが本当に危険性の高い425 電話なのか、あるいは重要な連絡なのかを冷静に判断するためのチェックリストをご提案します。
留守番電話に不自然なメッセージが残っているか?
重要な電話や、本当に連絡を取りたい相手であれば、必ず留守番電話にメッセージを残すはずです。しかし、詐欺電話は、メッセージを残さずに切るか、流暢ではない日本語の自動音声や、切迫した内容で折り返しを促すメッセージを残すことが多いです。
- 安全な連絡:誰からの、何の用件かが具体的に説明されている。
- 危険な連絡:抽象的で、すぐに電話をかけ直すよう指示する。
覚えのない営業電話のパターンではないか?
425 電話で、突然投資や外国為替の取引を持ちかけられたり、「あなただけが当選しました」といった話を持ち出されたりした事例もあります。
このように、相手があなたに金銭や個人情報を求める内容、または「今すぐ決断が必要だ」と焦らせてくる場合は、ほとんどが詐欺のパターンです。冷静になり、「なぜ海外の電話からこんな話が来るのか?」と立ち止まって考えてください。
最善の防御策:「425 電話」を無視・着信拒否する方法
425 電話による被害を防ぐための最も効果的で簡単な方法は、「無視」と「着信拒否設定」です。
携帯電話(iPhone/Android)での拒否設定の具体的な手順
現代のスマートフォンには、特定の番号や非通知の電話をブロックする機能が標準で備わっています。
- 着信履歴から:425 電話の履歴をタップし、「この発信者を着信拒否」または「ブロック」を選択する。
- 迷惑電話対策アプリ:自動で迷惑電話を識別し、着信時に警告を出したり、自動で拒否したりする便利なアプリも活用できます。
固定電話で迷惑電話をブロックするサービス
自宅の固定電話によく425 電話がかかってくる場合は、契約している電話会社(NTTなど)が提供している「迷惑電話お断りサービス」や「ナンバーディスプレイ契約」を検討してみましょう。これらのサービスを利用すれば、不審な番号を登録リストに基づいて着信前にシャットアウトしてくれます。
そもそも国際電話を一律拒否する設定
もし、あなたが仕事やプライベートで海外からの電話を受ける必要が全くないのであれば、国際電話の着信を一律で拒否する設定が究極の防御策になります。
固定電話・ひかり電話であれば、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364・通話料無料)に申し込むことで、国際電話の利用を無料で休止できます。国民生活センターも消費者向けの案内でこの窓口を紹介しています。海外と電話でやり取りする用事が無いご家庭、とくに高齢のご家族の固定電話には効果が大きい対策です。
申し込みの手順と、スマートフォン側でできる国際電話のブロックについては、国際電話の着信拒否と利用休止の手順をまとめた記事で詳しく説明しています。
もし被害に遭ったら?被害拡大を防ぐための相談先
どんなに注意していても、不意を突かれて425 電話の詐欺に引っかかってしまう可能性もゼロではありません。もし「おかしいな」と思ったり、金銭的な被害に遭ってしまったりした場合は、すぐに以下の機関に相談してください。
警察や消費生活センターへの通報・相談方法
- 警察:高額な料金請求や金銭的な被害が出た場合は、迷わず最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」に連絡してください。
- 消費生活センター:契約や料金に関するトラブルの場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話をかけると、専門の相談員につながります。
これらの機関は、あなたの秘密を守りながら、今後の適切な対応について具体的なサポートを提供してくれます。一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することで、被害の拡大を防ぐことが可能になります。
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425から始まる電話番号についてよくある質問
425から始まる電話番号はどこの国ですか?
「+1 425」であればアメリカ合衆国ワシントン州(シアトル近郊)のエリアコードです。一方、「+425」としか表示されていない場合は、ITUの国番号割当表に425が存在しないため、正規の国際電話としては成立しません。発信者番号が偽装されている可能性が高い着信です。
425から始まる電話番号に折り返してしまいました。どうすればいいですか?
まず通話を切り、その番号を着信拒否に登録してください。そのうえで通話明細を確認し、身に覚えのない高額請求があれば契約している電話会社に相談します。金銭的な被害が出た場合は警察相談専用電話#9110、契約や料金のトラブルは消費者ホットライン188へ相談してください。個人情報を伝えてしまった場合も、同じ窓口で相談できます。
入国管理局を名乗る自動音声が流れました。本物ですか?
本物ではありません。出入国在留管理庁は「入管が『+』から始まる海外の電話番号で電話を掛けることはありません」「職員が電話やメール等で金銭を要求することは一切ありません」と公式に注意喚起しています。自動音声で案内することもないとしています。最後まで聞かずに切り、心配であれば自分から地方出入国在留管理局の公表番号に掛け直して確認してください。
425からの着信を今後いっさい受けないようにできますか?
スマートフォンでは着信履歴からその番号をブロックできます。固定電話・ひかり電話であれば、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364・無料)に申し込むことで国際電話の利用そのものを休止でき、425に限らず海外からの着信を止められます。
この記事の出典(一次情報)
- ITU(国際電気通信連合)「List of ITU-T Recommendation E.164 assigned country codes」 — 420番台の割当状況(2026年9月9日確認): https://www.itu.int/oth/T0202.aspx
- 出入国在留管理庁「入管を名乗る不審な電話、メール等にご注意ください」(令和7年9月19日更新): https://www.moj.go.jp/isa/publications/others/nyuukokukanri01_00142.html
- 国民生活センター「海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です」(2025年8月6日公表): https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250806_2.html
- 消費者庁「消費者ホットライン188」: https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/
最後に確認!425電話から身を守るための結論
この記事を通して解説した「425 電話」に関する重要なポイントを、安全を確保するために再度確認しましょう。
- 425 電話の正体は、アメリカ合衆国ワシントン州(シアトル近郊)のエリアコードです。
- 着信のほとんどは、高額な国際通話料を狙った「ワン切り詐欺」などの危険な迷惑電話です。
- 安全を確保するための「絶対NG行動」は、いかなる場合でも折り返し電話をかけないことです。
- 最善の防御策は、留守番電話にメッセージがない場合は即座に無視し、携帯・固定電話で番号を拒否設定することです。
- もし被害に遭った場合は、一人で悩まずに、すぐに警察または消費生活センターへ相談しましょう。

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