「1855から始まる番号から着信があったけれど、これって詐欺?」と不安を感じて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、1855から始まる電話番号は、総務省や警察庁、そしてNTTが強く注意喚起を行っている「国際電話を利用した特殊詐欺」の可能性が極めて高い番号です。
心当たりのない国際電話番号からの着信は、決して折り返し電話をせず、まずは落ち着いて公的な対策を講じることが重要です。
この記事では、総務省やNTTが推奨する公式の詐欺対策をベースに、1855やその他の不審な番号の正体、そして二度と不安にならないための拒否設定について、専門的な知見から詳しく解説します。

なぜ「1855」から始まる番号が危険なのか?総務省の警告
現在、日本国内で「1855」や「+1 855」から始まる番号による不審な着信が急増しており、総務省や各自治体が公式に警告を発しています。
総務省は、2024年以降「+1」や「+44」などの国際電話番号を悪用した架空料金請求詐欺が急増しているとして、公式に注意を呼びかけています。
特に、心当たりのない番号からの着信に対しては「まずは疑い、反応しないこと」が最善の防御策とされています。
(参考:総務省|国際電話番号を利用した特殊詐欺にご注意ください)
これらの番号の多くは、アメリカやカナダなどの北米地域に割り当てられたフリーダイヤル形式を装っていますが、実態は海外のサーバーを経由した国際電話詐欺です。
国際電話を悪用した特殊詐欺の巧妙な手口
犯行グループは、自動音声ガイダンス(IVR)を悪用し、「未払いの料金がある」「法的措置をとる」といった内容で受信者の不安を煽ります。
特に「1855」のような番号は、一見すると日本のフリーダイヤル(0120や0800)に似た並びであるため、知識のないユーザーが「仕事の電話かもしれない」と誤解して出てしまうケースを狙っています。
これらに応答したり、折り返したりすると、高額な国際通話料が発生するだけでなく、詐欺師から言葉巧みに金銭を要求される二次被害に繋がるリスクがあります。
総務省が注意を呼びかける「+1」から始まる番号の正体
総務省の資料によれば、これらの番号は「プラス(+)」から始まる国際電話番号として認識されます。
特に「+1」は北米地域を指しますが、現代の技術では発信元番号を偽装することが容易であり、実際にはアジア圏や欧州など、全く別の場所から発信されていることも珍しくありません。
総務省は公式に「心当たりのない国際電話番号には出ない、かけ直さない」という原則を徹底するよう、国民に対して強く推奨しています。

混乱しやすい「18X」番号の役割とNTTの公式見解
不審な着信を調べる中で、「184」や「185」といった3桁、あるいは4桁の番号の仕組みについて疑問を持つ方も多いでしょう。
日本の通信インフラを担うNTTの仕様と、詐欺対策におけるこれらの番号の意味を正しく整理しておく必要があります。
「184」と「186」は日本の電話機能
まず、日本国内の固定電話や携帯電話で使用される「184」は「発信番号非通知」、「186」は「発信番号通知」を行うためのプレフィックス番号です。
これらは日本独自の電話サービスであり、国際電話詐欺で使用される「1855」などの「先頭の数字」とは全く意味が異なります。
しかし、詐欺グループが自身の番号を隠すために非通知(184設定)でかけてくるケースもあるため、非通知着信自体を拒否設定にすることも有効な防衛策となります。
要注意なプレフィックス番号「182」「183」「185」
「1855」以外にも、混同されやすい番号として「182」「183」「185」などが挙げられます。
これらはかつて、あるいは現在も特定の通信事業者の識別番号や付加サービスとして利用されることがありますが、一般のユーザーがこれらから始まる不審な電話を受けた場合は注意が必要です。
特に、総務省が公表している詐欺事例の中には、こうした特定の数字を組み合わせることで「公的機関からの連絡」を装う手口が報告されています。
「185」から始まるからといって、NTTの公式サービスだと安易に信じ込むのは非常に危険です。
自動音声詐欺で多用される「16」から始まる番号
近年、特に警戒が必要なのが「16」から始まる番号、あるいは「+16」といった形式の着信です。
総務省の発表によれば、「16」から始まる番号は特定のIP電話サービスなどで利用されることがありますが、これを悪用して「総務省職員」を名乗る自動音声ガイダンスが流れる詐欺が多発しています。
公的な行政機関が電話で法的な支払いや個人情報を要求することは一切ありません。
「16」から始まる着信に応答すると、総務省の職員や警察官を名乗る「自動音声」が流れ、そこから偽のオペレーターに繋いで個人情報を聞き出すという手法が確立されています。
NTTが提供する「国際電話着信拒否」と公式の対策設定
知らない番号、特に海外からの不審な着信に悩まされている場合、最も効果的なのは「国際電話そのものを止める」という公式の対策です。
NTTや主要なキャリアは、ユーザーを守るための強力な設定ツールを提供しています。

国際電話着信拒否サービスの活用
NTT東日本・西日本をはじめとする通信各社は、海外からの電話を一括してブロックするサービスを提供しています。
例えばNTT東日本では、国際電話の発信および着信を規制する「国際電話着信規制」を無償(一部条件あり)で提供しています。
(参考:【公式】NTT東日本|電話|国際発信規制について – フレッツ光)
こうした公的な拒否設定を適用することで、物理的に詐欺の接触機会をゼロにすることが可能です。
仕事や親戚の関係で海外と頻繁に連絡を取り合う必要がないのであれば、この設定を行うことが最大の防衛策となります。
総務省が推奨する「迷惑電話ブロックアプリ」の導入
総務省は、巧妙化する詐欺電話への対策として、不審な番号を自動で判別して警告・遮断するアプリの導入を推奨しています。
「Whoscall」などの警察機関と連携したデータベースを持つアプリは、世界中から報告される「1855」等の詐欺番号をリアルタイムでリスト化しています。
こうしたツールを導入することで、万が一着信があった際にも、画面上に「詐欺の疑い」といった警告が表示されるため、冷静な判断が可能になります。
スマートフォン本体での個別拒否設定
特定の番号(例えば1855で始まる特定の番号)から繰り返し着信がある場合は、iPhoneやAndroidの標準機能である「着信拒否」設定を活用してください。
「+1」から始まる番号全てを一括で拒否することは端末単体の設定では難しい場合が多いですが、不審な履歴を残さないためには、着信履歴から直接ブロックをかけることが第一歩となります。
不審な電話に出てしまった、折り返してしまった時の対処法

もしも「1855」などの番号に応答してしまったり、うっかり折り返してしまった場合でも、パニックにならずに次のステップを踏んでください。
すぐに通話を切り、警察相談専用電話「#9110」へ
通話中に相手が金銭の話や個人情報の話を出してきたら、その場で電話を切ってください。
その後、速やかに警察相談専用電話である「#9110」に連絡し、状況を伝えましょう。
この番号は緊急の「110番」とは異なり、詐欺の疑いやトラブルの相談を専門に受け付けてくれる窓口です。
通信キャリアのサポート窓口に相談する
折り返し電話をしてしまった場合、高額な国際通話料が請求される可能性があります。
自身の契約している通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル等)のカスタマーセンターに連絡し、不審な番号に折り返してしまった旨を相談してください。
直接的な料金減免は難しいケースが多いですが、今後の不正利用防止のためのアドバイスや、セキュリティオプションの提案を受けることができます。
二次被害を防ぐための個人情報管理
電話口で氏名、住所、口座番号、あるいはSNSの認証コードなどを教えてしまった場合は、さらに深刻な被害に繋がる恐れがあります。
銀行口座の利用停止手続きや、SNSのアカウントセキュリティ設定の変更を直ちに行ってください。
詐欺グループは一度「騙しやすい相手」と認識すると、別の番号を使って執拗に連絡をしてくる傾向があるため、これを機に電話番号の変更を検討することも一つの有効な手段です。
まとめ:公式情報を武器に詐欺電話から身を守る
「1855」から始まる電話番号の正体は、北米経由を装った国際電話詐欺の可能性が極めて高いものです。
総務省やNTTが公式に警告している通り、身に覚えのない国際電話には「出ない」「かけ直さない」ことが、あなたの財産とプライバシーを守るための鉄則です。
また、「184」や「16」といった番号の仕組みを正しく理解し、公的機関が推奨する着信拒否サービスやブロックアプリを活用することで、物理的に詐欺の接触を断つことができます。
少しでも不安を感じたら、一人で悩まずに警察の相談窓口(#9110)や、公式サイトの一次情報を確認し、冷静に対応することを心がけてください。
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