お名前.com デスクトップクラウドを使っている方が「自分も対象?」「MT4のログイン情報は漏れた?」と気になる点を、提供元のGMOインターネット株式会社の第1報〜第11報(2026年10月21日〜27日)と、親会社GMOインターネットグループ株式会社の開示資料の原文(2026年10月27日確認)だけで整理しました。書かれていないことは「公式発表に記載なし」とします。
【結論】FXの自動売買などに使われるWindows VPS「お名前.com デスクトップクラウド」は、2026年10月21日4:00以降、全プランのサーバーが順次停止されています。10月24日の第4報で、GMOインターネットは本サービスの環境への不正なアクセスと、お客様の情報が外部に持ち出された事実を確認したと公表しました。
- 影響の可能性があるサーバーは26,739件。ただし対象となり得る数で、不正アクセスや情報取得が確認された件数ではない
- 現在の利用者全員に見舞金一律5,000円。案内は10月30日(金)23:59までに登録メールアドレスへ
- 同社が不正取引と認めた取引の実現損失を補償。申請方法は11月6日(金)までに案内
- 現行の基盤は再開せず、独立したクラウド基盤の代替サービスを6か月間無償で提供する方針
📋 2026年 国内の情報漏えい・サイバー攻撃 一覧(毎日更新)
公式発表のあった事案を322件掲載。自分が対象かどうかは、各事案の「自分は対象?」の記事で確認できます。
直近の公表:
第1報〜第11報でわかったこと早見表
日付は各お知らせの掲載開始日です。
| お知らせ | わかったこと・お願い |
|---|---|
| 第1報(10月21日) | 10月20日に一部の利用者のサーバー環境で第三者による不正なプログラムの設置を確認。影響の可能性のあるサーバーは26,739件で、サーバー内の情報が閲覧された可能性。全プランのサーバーを順次停止 |
| 第2報(10月22日) | 取引口座で第三者による不正な操作が行われたとの報告。取引ツール(MT4/MT5等)のパスワード等の変更とログオフを求めた。同日、警察に相談 |
| 第3報(10月23日) | 26,739件は確認件数ではないと明記。全セッションの切断、ブラウザに保存したパスワードの変更などを追加 |
| 第4報(10月24日) | 環境への不正なアクセスと情報の外部への持ち出しを確認。見舞金、損失の補償、代替サービス、攻撃者の要求に応じない方針を公表 |
| 第5報〜第7報(10月24日〜26日) | 端末のフルスキャンとバックアップを至急のお願いに。お願いを4点に整理し、協力者の端末を預かって解析 |
| 第8報・第9報(10月27日) | PCのネットワーク切断と電源断のお願いを追加。解析を終えた端末からマルウェアは確認されていない |
| 第10報・第11報(10月27日) | 攻撃者とみられる者が情報と称するものを公開したことを確認。アクセス・拡散をしないよう要請 |
自分は対象?立場ごとの切り分け
第3報は、対象サービスを「お名前.com デスクトップクラウド(全プラン)」としています。お名前.comのドメインやレンタルサーバーなど、ほかのサービスが影響範囲に含まれるとは書かれていません。
| あなたの状況 | 公式発表に書かれていること |
|---|---|
| デスクトップクラウドを現在利用している | 見舞金一律5,000円の対象(「本サービスを現在ご利用されているすべてのお客様」) |
| サーバー上でMT4/MT5などを使っていた | サーバー以外の端末からのパスワード変更とセッションの切断を求めている |
| 身に覚えのない取引がある | まず取引先の事業者へ連絡。同社が不正取引と認めた取引の実現損失は補償の対象 |
| 公開された情報に自分の情報があるか | 含まれていることを確認した場合は個別に連絡するとしている |
MT4のログイン情報は漏れたのか
第2報は「証券会社・FX会社等の取引ツール(MT4/MT5等)ならびにお取引口座のパスワード等の認証情報が第三者に閲覧された可能性があるため」として、パスワードの変更を求めました。第3報は、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報等が取得され、不正に利用された可能性があるとしたうえで、「個別の情報取得および不正利用の有無・範囲については、引き続き調査中です。」としています。
第4報は「本サービスの環境に対する不正なアクセスと、お客様の情報が外部に持ち出された事実を確認しております。」としていますが、持ち出された情報の項目や件数、MT4のログイン情報が含まれていたかどうかは書かれていません。決済情報は本サービスのサーバー上で保持していないとする一方、「他方、お客様ご自身がサーバー内に保存された情報は、影響範囲に含まれます。」(第3報)としています。
利用者が今やること(公式のお願い)
取引ツール・取引口座
- 取引口座と取引ツールのパスワードを変更する。「変更は、本サービスのサーバー以外の端末から行ってください。」(第2報)
- 「ログイン中の全セッションを切断してください。」。第3報は、パスワードの変更後も事業者側の仕様によっては既存の接続が一定期間残り、第三者が取引を続けられる場合があるとして、マイページ等での切断か、事業者の窓口への依頼を求めている
- 「お取引口座の取引履歴および残高をご確認ください。」「身に覚えのない取引がある場合は、まずお取引先の事業者へご連絡ください。」
- 「お取引先の事業者が二要素認証(二段階認証)等を提供している場合は、設定してください。」
- サーバー内に保管していたID・パスワードと、同じパスワードを使っているほかのサービスも変更する。ブラウザに保存しているID・パスワードも同様
自分の端末とアカウント
第6報は、接続した端末をウイルス対策ソフトでフルスキャンし(「※クイックスキャン等ではなくフルスキャンをお願いします。」)、重要なデータをネットワークから切り離した状態で外付けハードディスク等へバックアップするよう求めています。第10報は「バックアップを取得したうえで、ネットワークを切断、電源を落とし、PCにつながっているコードを抜いてください。」としています。
アカウントの保護は、別の安全な端末から公式サイトを通じて行うよう求めています。内容は、全端末・全セッションのログアウト、FX・証券・メール・Googleなどのパスワード変更、多要素認証の有効化、心当たりのない連携アプリ・転送設定・拡張機能・登録端末の削除です。
公開された情報と、便乗した連絡
第10報は「公開された情報と称するものには、アクセスしたり、拡散したりしないでください。」「当該サイトにアクセスした方の情報は、攻撃者に取得されています。」としています。第11報は、転載やリンクの共有も控え、すでにアクセスした人はフルスキャンをするよう求めています。便乗した連絡には「当社がパスワードや認証コードをお尋ねすることはありません。」「「被害金を取り戻す」など費用を求める連絡には応じないでください。」と注意を呼びかけています。
見舞金と損失の補償(公式の文言)
見舞金 一律5,000円
第4報は「本サービスを現在ご利用されているすべてのお客様に対し、金銭的被害の有無にかかわらず、お見舞金として一律5,000円をお支払いいたします。」としています。損失の補償とは別に支払われます。受け取り方は「対象となるお客様へのご連絡方法、お受け取りの手続き、お支払い時期については、2026年10月30日(金)23:59までにご登録のメールアドレス宛にお知らせいたします。」です。
第10報は、公開された情報に自分の情報が含まれていると同社が確認した利用者について、「第4報でお知らせしたお見舞金(一律5,000円)とは別に、緊急会議にて検討を開始しております。」としています。金額や時期は書かれていません。
不正取引による損失の補償
- 対象:「当社が、調査の結果、本件の不正アクセスに起因する不正取引であると認めた取引により生じた、お客様に実現した損失(取引の差損、および手数料等)が対象です。」
- 対象外:「市場の変動による損失、取引で得られたはずの利益、その他の間接的な損害は、対象に含まれません。」
- 利用者へのお願い:取引の日時・内容・損失額が客観的に確認できる情報の提出と、取引所等への取消し・返金の相談。取引所等から返金があった場合は残額を、返金に応じない場合も対象の損失を同社が支払う
- 申請方法:「申請方法、必要書類、受付期間、およびお支払い時期は、11月6日(金)までに、当社公式サイトおよびご登録のメールアドレス宛にご案内いたします。」
手続きでは本人確認書類や、MT4/MT5ほかの閲覧専用パスワード等の提示を求める場合があり、詳細は別途案内されます。第4報は「当社が、補償の手続きに関して、お客様のパスワード(※1を除く)や暗証番号をお尋ねすることはありません。」としています(※1は閲覧専用パスワード等)。
サービスの停止と代替サービス
第4報は「不正アクセスを受けた現行のシステム基盤をそのまま再開することはせず、抜本的なセキュリティアーキテクチャの刷新を行う判断をいたしました。」としています。Windowsデスクトップ環境を使い続けたい契約者には「独立したクラウド基盤上で運用されている代替サービスへのお乗り換えをご案内いたします。」「お乗り換え後は、6か月間無償でご利用いただけます。」としています。
無料期間終了後の料金などは申し込み前に案内され、「お客様の同意なく、代替サービスへの移行を行うことはありません。」とされています。提供開始時期、申し込み方法、移行しない場合の契約・料金の扱いは、10月30日(金)23:59までに電子メールで知らせるとしています。
GMOインターネットの対応
- 攻撃者とみられる者から金銭の要求などを受けているが、「当社は、攻撃者からの要求には応じません。」としている。通信記録等の証拠を警察当局へ提出し、捜査を要請(第4報)
- セキュリティ専門会社とともに侵入経路と影響範囲を調査中(第3報)。協力者から預かった端末も解析している
- 第9報は、解析を終えた端末からマルウェアは確認されていないとしつつ、「すべてのお客様の端末の安全を確認したものではありません。」としている
公式発表に記載がないこと(2026年10月27日確認)
- 外部に持ち出された情報の具体的な項目と件数、MT4/MT5のログイン情報が含まれていたかどうか
- 侵入経路と、第4報のいう「セキュリティ上の問題」の中身
- 不正な取引の件数と、取引口座の被害額
- 代替サービスの名称と提供開始日
- 自分が影響を受けたかどうかを照会するページの有無
続報の見方
続報はお名前.comのお知らせ一覧とGMOインターネットグループの重要なお知らせに掲載されています。第10報は、メールやSMSのリンクは開かず、お知らせのページで確認するよう求めています。相談窓口はお問い合わせフォームと電話03-5456-2560(土日・祝日を含め24時間)です。
お名前.comのレンタルサーバーについては、今回とは別件のお名前.comでPHPのバージョンを変更する手順をまとめています。認証情報が外部に出た別の事案としてFortiGateの認証情報漏えいも整理しています。
よくある質問
お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセスで、自分は対象ですか?
公式発表の対象サービスはお名前.com デスクトップクラウド(全プラン)で、影響の可能性があるサーバーは26,739件です。これは対象となり得るサーバー数で、不正アクセスや情報取得が確認された件数ではありません。公開された情報に含まれていることを確認した場合は個別に連絡するとしています。
MT4/MT5のログイン情報は漏れましたか?
第3報は、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報等が取得され、不正に利用された可能性があるとし、個別の有無・範囲は調査中としています。第4報が確認した持ち出しにMT4/MT5のログイン情報が含まれていたかどうかは書かれていません。
見舞金5,000円はいつ、どうやって受け取れますか?
本サービスを現在利用しているすべての利用者が対象です。連絡方法、受け取りの手続き、支払い時期は、2026年10月30日(金)23:59までに登録メールアドレス宛に知らせるとしています。
不正取引で出た損失は補償されますか?
同社が不正アクセスに起因する不正取引と認めた取引による実現損失(取引の差損、手数料等)が対象です。市場の変動による損失や得られたはずの利益は対象外です。申請方法は11月6日(金)までに案内するとしています。
デスクトップクラウドはいつ再開しますか?
現行のシステム基盤はそのまま再開せず、独立したクラウド基盤の代替サービスを6か月間無償で提供する方針です。提供開始時期と申し込み方法は、10月30日(金)23:59までに電子メールで知らせるとしています。
まとめ
- お名前.com デスクトップクラウドは2026年10月21日4:00以降、全プランが順次停止。第4報で環境への不正なアクセスと情報の外部への持ち出しを確認(項目・件数は記載なし)
- 見舞金は現在の利用者全員に一律5,000円(10月30日までにメールで案内)。不正取引と認められた実現損失は補償(11月6日までに申請方法を案内)
- 現行基盤は再開せず、代替サービスを6か月間無償で提供する方針。同意なく移行されることはない
- 公式のお願いは、サーバー以外の端末からのパスワード変更、全セッションの切断、取引履歴・残高の確認、二要素認証、端末のフルスキャンとバックアップ。公開された情報と称するものにはアクセスしない
この記事は、2026年10月27日の第11報までの情報(2026年10月27日確認)で書いています。続報が出た場合は公式のお知らせを優先してください。
📋 2026年 国内の情報漏えい・サイバー攻撃 一覧(毎日更新)
公式発表のあった事案を322件掲載。自分が対象かどうかは、各事案の「自分は対象?」の記事で確認できます。
直近の公表:

コメント