MENU

WSL2 で Claude Code を使う方法|導入手順から Windows 版との使い分けまで

最終更新日:2026年7月23日

Claude Code は Windows 上でそのまま(ネイティブで)動かす方法のほかに、WSL2(Windows Subsystem for Linux)上の Linux 環境で動かすという選択肢があります。

この記事では、WSL2 でのセットアップ手順に加えて、「そもそも自分は WSL を使うべきなのか」という判断基準、そして WSL 特有のログイン方法やファイル配置のコツ、定番トラブルの対処法までまとめて解説します。

Claude Code 自体が初めての方は、まず基本の始め方ガイドからどうぞ。


目次

そもそも WSL を使うべき?ネイティブ版との使い分け

最初にはっきりさせておくと、「Windows で Claude Code を使うには WSL が必要」というのは過去の話です。以前は WSL が事実上の必須ルートだった時期があり、古い解説記事にはその名残が残っていますが、現在はネイティブ Windows が正式サポートされています。多くの人は WSL なしで問題ありません。

そのうえで、WSL2 を選ぶ意味があるのは次のケースです。

観点ネイティブ WindowsWSL2
プロジェクトの場所Windows 側のフォルダWSL 内の Linux 環境
開発ツールチェーンWindows ネイティブのツールbash スクリプト・Makefile など Linux 前提
サンドボックス機能非対応対応
Git for Windows導入推奨不要

判断基準はシンプルで、普段の開発が WSL 内で完結しているなら WSL 版、そうでなければネイティブ版です。また、コマンド実行を隔離環境で行うサンドボックス機能は WSL2 でのみ使えるため、セキュリティ要件が厳しい環境ではこれが決め手になることもあります。

なお、WSL1 は Claude Code が正常に動作しません(後述のトラブル編で詳しく触れます)。WSL を使うなら必ず WSL2 にしてください。

ネイティブ版のインストール手順はインストール全手順の記事で解説しています。


ステップ1:WSL2 を準備する

WSL をまだ入れていない場合

PowerShell を管理者として実行し、次のコマンドを実行します。

wsl --install

これだけで WSL2 と Ubuntu(デフォルトのディストリビューション)がまとめてセットアップされます。完了後に PC を再起動し、スタートメニューから「Ubuntu」を起動して、ユーザー名とパスワードの初期設定を済ませてください。

すでに WSL が入っている場合:バージョン確認

自分の環境が WSL1 か WSL2 かを確認します。PowerShell で次を実行してください。

wsl -l -v

VERSION 列が「2」になっていれば OK です。「1」になっている場合は、次のコマンドで WSL2 に変換します(Ubuntu の部分は自分のディストリビューション名に置き換えてください)。

wsl --set-version Ubuntu 2

あわせて WSL 本体も最新にしておくと安心です。

wsl --update


ステップ2:WSL 内に Claude Code をインストールする

ここからの作業は WSL のターミナル内(Ubuntu のウィンドウ)で行います。PowerShell や CMD ではない点に注意してください。

インストールコマンドは Linux と共通です。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

ネイティブインストーラーなので Node.js は不要、インストール後は自動更新されます。終わったら動作確認をしましょう。

claude --version

バージョン番号が表示されれば成功です。command not found になる場合は、ターミナルをいったん閉じて開き直してから再実行してください。


ステップ3:初回ログイン(WSL 特有の注意あり)

プロジェクトのディレクトリに移動して起動します。

cd ~/projects/my-project
claude

初回はログインを求められ、ブラウザでの認証に進みます。ここで WSL 特有のポイントがあります。

ログインコードを貼り付ける方式になる。 WSL2 ではブラウザ(Windows 側)と Claude Code(Linux 側)が別ホスト扱いになるため、認証後に自動でターミナルへ戻る仕組みが働きません。代わりに、ブラウザ上にログインコードが表示されるので、それをコピーしてターミナルの「Paste code here if prompted」というプロンプトに貼り付ければログイン完了です。「ブラウザ認証が終わったのにターミナルが反応しない」と焦らなくて大丈夫です。

ブラウザが自動で開かない場合。 WSL からブラウザがそもそも起動しないときは、Windows 側のブラウザのパスを環境変数で指定してから起動します。

export BROWSER="/mnt/c/Program Files/Google/Chrome/Application/chrome.exe"
claude


プロジェクトファイルはどこに置くべきか

WSL 運用でパフォーマンスを大きく左右するのがファイルの置き場所です。

結論:プロジェクトは WSL 内の Linux 側(/home/ 以下)に置いてください。 Windows 側のフォルダ(WSL からは /mnt/c/ として見える場所)に置いたままだと、WSL と Windows をまたぐファイルアクセスが発生して動作が目に見えて遅くなります。ファイル検索の結果が不完全になるケースもあります。

Windows 側にある既存プロジェクトを WSL で使いたい場合は、コピーではなく Git 経由で持ってくるのがきれいです。

cd ~/projects
git clone <リポジトリのURL>

逆に「プロジェクトをどうしても Windows 側に置いておきたい」事情があるなら、それは WSL ではなくネイティブ版を使うべきサインです。


VS Code と組み合わせる

WSL 内のプロジェクトを編集するなら、VS Code の **WSL 拡張機能(Remote Development)**との組み合わせが快適です。WSL のターミナルでプロジェクトフォルダに移動して、

code .

と打つだけで、Windows 側の VS Code が WSL 内のファイルを直接開いてくれます。VS Code のターミナルもそのまま WSL の bash になるので、そこで claude を起動すれば、エディタと Claude Code を1画面で行き来できます。

VS Code 連携のさらに詳しい設定(Claude Code 拡張機能の利用など)は別記事で解説予定です。(→ 内部リンク:VS Code 連携ガイド)


WSL でよくあるトラブルと対処法

cannot execute binary file: Exec format error が出る

原因は WSL1 です。 WSL1 のローダーは Claude Code のネイティブバイナリを読み込めません。PowerShell から WSL2 へ変換すれば解決します。

wsl --set-version Ubuntu 2

exec: node: not found が出る

npm 経由でインストールした場合に起こる現象で、WSL が Windows 側の Node.js を拾ってしまっているのが原因です。次のコマンドで確認できます。

which npm
which node

パスが /mnt/c/ で始まっていたら Windows 側の Node を見ています(/usr/ で始まっていれば正常)。Linux 側に Node.js をインストールし直すのが正攻法ですが、そもそもネイティブインストーラーを使えば Node.js 自体が不要なので、この問題ごと回避できます。npm で入れてしまった方は、アンインストールしてネイティブ版に入れ直すのがおすすめです。

npm インストール時に OS 判定エラーが出る

これも WSL が Windows 側の npm を使ってしまっているケースです。npm config set os linux を実行してから再インストールする方法がありますが、上と同じくネイティブインストーラーへの乗り換えが根本解決になります。

動作が全体的に重い

まず疑うべきはファイルの置き場所です(前述のとおり /mnt/c/ 上のプロジェクトは遅くなります)。それでも重い場合は、wsl --update で WSL を最新化したうえで、%USERPROFILE%\.wslconfig に WSL へ割り当てるメモリや CPU を明示する方法もあります。

このほか、WSL に限らない一般的なエラー(403、認証エラーなど)は専用記事にまとめています。(→ 内部リンク:Windows でよくあるエラーと対処法)


まとめ

  • WSL は必須ではない。Linux ツールチェーンで開発している人・サンドボックスを使いたい人向けの選択肢
  • 使うなら必ず WSL2(WSL1 では動かない)
  • インストールも起動も WSL のターミナル内で行う
  • ログインはコード貼り付け方式になるのが正常な挙動
  • プロジェクトは /home/ 以下に置く(/mnt/c/ は遅い)

WSL2 でのセットアップが終わったら、使い方自体はネイティブ版と変わりません。基本の始め方ガイドのステップ4以降(最初の質問〜コード変更)に進んでください。

参考: Claude Code 公式ドキュメント:Advanced setup / Troubleshoot installation and login


本記事の手順は2026年7月時点の公式ドキュメントに基づいています。Claude Code は更新頻度の高いプロダクトのため、最新情報は公式ドキュメントもあわせてご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次