「+」から始まる見慣れない番号から着信があり、不安を感じてこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、心当たりのない「+」から始まる番号は、国際電話を悪用した特殊詐欺である可能性が極めて高いです。
警察庁や国民生活センターからも、実在する公的機関や通信事業者を名乗る国際電話詐欺について、強い注意喚起が行われています。
(参考:警察庁|特殊詐欺対策ページ / 国民生活センター|心当たりのない国際電話番号からの着信に注意)
この記事では、知恵袋などの口コミでも被害報告が相次いでいる「29」「38」「42」「80」といった特定の国番号の正体を明かすとともに、iPhoneやAndroidでこれらの着信を根本からブロックする方法を詳しく解説します。
「+」プラスから始まる電話番号の正体とは?
電話番号の先頭に表示される「+」という記号は、それが「国際電話」であることを示しています。
通常、日本国内同士の通話であれば「090」や「03」から始まりますが、海外からの着信にはその国の「国番号」を識別するためのプラス記号が付与されるルールになっています。
最近では、日本国内のターゲットに対して、海外の回線を経由して自動音声ガイダンスを流したり、ワン切りをして折り返しを誘う「国際電話詐欺」が急増しています。
もしあなたが海外に知人や仕事の取引先がいないのであれば、これらの着信は「100%無視して良いもの」と断定して間違いありません。
なぜ知らない番号から頻繁に着信があるのか
詐欺グループは、コンピューターを使ってランダムに番号を生成し、一斉に発信を行っています。
あなたの電話番号がどこからか漏れたというよりも、機械的に「当たり」を引くまでかけ続けているケースがほとんどです。
一度でも電話に出てしまったり、折り返してしまったりすると、「この番号は生きている(ターゲットになる)」と認識され、さらに攻撃が激化する恐れがあります。
Yahoo!知恵袋などの掲示板でも、「拒否しても別の番号からかかってくる」という悩みが散見されるのは、彼らが複数の国番号や回線を使い分けているからです。
特に注意すべき「+」から始まる国番号リスト
詐欺の踏み台としてよく利用される、あるいは不審な着信として検索数が多い特定の番号を紹介します。
これらの番号から着信があった際は、決して応答せず、即座に拒否設定を行うことを推奨します。
「+29」から始まる番号:アフリカ・大西洋地域
「+29」から始まる番号は、セントヘレナ(+290)やアルバニア(かつての番号)などの地域に割り当てられています。
しかし、実際にはこれらの国から日本へ正規の用件で電話が来ることは稀であり、多くは発信元を偽装した詐欺回線です。
知恵袋でも「+295から着信があった」という報告が目立ちますが、これは特定の組織が組織的に使用している番号である可能性が高いと言えます。
「+38」から始まる番号:欧州・旧ソ連地域
「+38」は、ウクライナ(+380)やセルビア(+381)など、東欧諸国の国番号です。
近年、SNSの認証コードを盗み取ろうとするフィッシング詐欺や、国際機関を装った自動音声ガイダンスによる詐欺でこの番号帯が悪用されています。
もしメッセージアプリの登録心当たりがないのに、これらの番号から認証を促すような着信やSMSが届いたら、速やかに削除してください。
「+42」から始まる番号:欧州地域
「+42」はチェコ(+420)やスロバキア(+421)などに割り振られているエリアです。
これらの地域も、日本国内を狙った「ワン切り詐欺」の拠点として選ばれることが多く、一度折り返すと高額な国際通話料が発生し、その一部が詐欺グループに流れる仕組みになっています。
「+80」から始まる番号:国際フリーダイヤル等
特に注意が必要なのが「+80」です。
日本の携帯番号「080」と見間違えやすいですが、全くの別物です。
「+800」は国際フリーダイヤル、「+81」は日本の国番号ですが、巧妙にこれらを模倣した番号からかけてくるケースが増えています。
総務省の公式サイトでも、公的機関を装い「あと2時間で電話が使えなくなる」といった自動音声で不安を煽る不審な電話について注意を促しています。
(参考:総務省|総務省職員を名乗る不審な電話やメール、SMSへの注意喚起)
iPhoneで「+」から始まる番号を拒否する方法
iPhoneには、国際電話だけをピンポイントで止める標準機能は備わっていませんが、非常に強力な回避策があります。
「不明な発信者を消音」機能を活用する
最も手っ取り早く、かつ確実なのがiOS標準の「不明な発信者を消音」設定です。
「設定」アプリから「電話」を選択し、「不明な発信者を消音」をオンにします。
これにより、連絡先に登録されていない番号からの着信は、呼び出し音が鳴らずに直接留守番電話へ送られるようになります。
プライベート専用の端末であれば、これが最もストレスのない解決策です。
通信キャリアの「国際電話着信拒否」サービスを利用する
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった各通信キャリアは、回線側で国際電話を止める無料サービスを提供しています。
これらは総務省の要請を受けた詐欺対策の一環として提供されており、回線そのものでブロックするため、着信履歴にも残りません。
設定は各社のマイページから数分で完了します。
Androidで「+」から始まる番号を拒否する方法
Android端末は、機種によって設定方法が異なりますが、以下の手順で制限が可能です。
番号の「先頭一致」でブロックする
一部のAndroid端末(Galaxyなど)では、番号の先頭を指定して拒否する設定が可能です。
「電話」アプリの設定画面から「番号ブロック」を開き、条件として「次で始まる」を選択し、「+」を入力して追加します。
この設定を行えば、「+」から始まるすべての国際電話を端末が自動的に弾いてくれるようになります。
迷惑電話ブロックアプリを導入する
標準機能で「+」指定ができない機種や、より細かく詐欺番号を識別したい場合は、専用アプリの利用が効率的です。
世界中で利用されている「Whoscall(フーズコール)」などのアプリは、膨大なデータベースを元に、着信時に「詐欺の疑いあり」といった警告を表示してくれます。
知らぬ間に被害に遭わないための防犯マニュアル
大切なのは、技術的な対策だけでなく、あなた自身の「知識という盾」を持つことです。
絶対に「折り返し電話」をかけない
国際電話詐欺の最大の目的は、あなたに「折り返させること」です。
日本の通信事業者から海外へ電話をかけると、非常に高い通話料が発生します。
詐欺師はこの通話料の一部をキックバックとして受け取る契約を現地の通信会社と結んでいるため、無視を貫いてください。
SMSのURLをタップしない
着信だけでなく、「+」から始まる番号からSMS(ショートメッセージ)が届くこともあります。
「荷物をお届けに上がりましたが不在でした」といった文言とともにURLが添えられている場合、それは100%偽サイト(フィッシングサイト)への誘導です。
URLをタップしただけで個人情報を抜き取られるリスクがあるため、メッセージごと削除するのが正解です。
まとめ:あなたのスマホを安全な場所に保つために
「+」プラスから始まる電話番号は、現代のデジタル社会において「警戒すべき赤信号」です。
- 「+29」「+38」「+42」「+80」などは詐欺に悪用されやすい番号である。
- iPhoneなら「不明な発信者を消音」、Androidなら「先頭一致拒否」を設定する。
- 最も確実なのは、各キャリアのマイページから「国際電話着信拒否」を申し込むこと。
- 公的機関や警察も注意喚起を行っている重大な詐欺であることを忘れない。
これらの対策を講じることで、あなたは詐欺の脅威から解放され、安心してスマートフォンを利用できるようになります。
まずは今すぐ、お使いのキャリアの設定画面を開き、対策を実行することから始めてみてください。

コメント