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【危険】「+1」から始まる電話番号の正体と、絶対にしてはいけないこと

突然、あなたのスマホに「+1」から始まる見慣れない電話番号が表示されて、不安を感じていませんか?「もしかして国際電話詐欺?」「折り返したら高額な請求が来るのでは?」と心配になっている、国際電話に不慣れなすべての方のためにこの記事を書きました。

この記事を最後まで読めば、あなたは以下の3つの安心を得ることができます。

  1. 「+1」の電話番号の本当の正体と、巧妙な詐欺師たちが使う危険な手口を完璧に理解できます。
  2. 高額請求を避けるための「絶対的なルール」と、いますぐできる防御策を知ることができます。
  3. もう怪しい電話に怯えることなく、安心してスマートフォンを使えるようになります。

結論からお伝えしますが、心当たりのない「+1」からの電話には、絶対に折り返してはいけません。さあ、あなたと大切な人を守るための知識を身につけましょう。

目次

+1電話番号の正体と危険な詐欺の手口

「+1」という電話番号は、国際電話をかける際に使う「国番号」と呼ばれるものです。しかし、この番号の裏側には、あなたの財産を狙う危険な詐欺師たちの影が潜んでいます。

+1電話番号はどこの国?基本知識

「+1」の電話番号が示すのは、主にアメリカ合衆国とカナダです。

この国番号は、国際電話をかけるときに、相手の国の前に付ける識別番号として機能しています。

端末によっては、「001-1」や単なる「1」と表示されることもありますが、これらはすべてアメリカやカナダからの国際電話であることを示しているのです。

「アメリカやカナダに知り合いはいないのに、なぜ電話がかかってくるのか?」と疑問に思うかもしれませんね。これは、あなたの電話番号が、詐欺グループが持つ無差別のリストに含まれている可能性が高いからです。詐欺師は、心当たりのない相手に手当たり次第かけているため、電話がかかってきたからといって、あなたの情報が特別に流出したと心配しすぎる必要はありません。

国際ワン切り詐欺の仕組みと目的

「+1」から始まる電話番号の代表的な危険な手口が、この「国際ワン切り詐欺」です。

ワン切りとは、電話を鳴らしてすぐに切断し、着信履歴だけを残す手口です。

詐欺師の目的は、この着信履歴を見た人が「誰からの電話だろう?」と好奇心や不安から折り返し発信をすることにあります。もしあなたが折り返してしまうと、それは高額な国際通話料金が設定された特殊な番号へつながる仕組みになっているのです。

実際に、数秒の折り返し電話をしただけで、数千円の高額な国際通話料を請求されたという事例も報告されています。

「電話に出ただけでも危険なのでは?」と心配される方もいますが、電話に出たとしても、すぐに電話を切れば料金が発生することは基本的にありませんので、ご安心ください。重要なのは、絶対に自分から折り返し発信をしないことです。

2.3. 自動音声で不安を煽る詐欺の具体例

最近は+1電話番号から、機械的な日本語の自動音声ガイダンスで詐欺を仕掛けてくる手口が急増しています。

この手口は、人間と話すよりも権威性や緊急性があると思わせ、冷静な判断を奪うことを狙っています。

具体的な自動音声の内容としては、「あなたの銀行口座が凍結されました」「大手通販サイトの未払金があります」「在留資格に問題があります」といった、非常に不安を煽る言葉が使われます。そして、詳しくは「〇〇番を押してください」と指示してきます。これは公的機関や大手企業を装った典型的な「架空請求詐欺」の一種です。

自動音声が本物らしく聞こえたとしても、公的機関や銀行が、+1の電話番号を使って自動音声で緊急の金銭を要求することは絶対にありません。慌てず、すぐに電話を切りましょう。

+1の番号を装う「国内転送」の罠

「国際電話拒否サービスを設定しているから大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。しかし、一部の巧妙な詐欺師は、+1の電話番号からの着信を、日本の電話回線を悪用した「転送サービス」を使ってかけてくる場合があります。

これは、海外の電話番号に見せかけながら、実際は日本の通信網を経由させるという手口です。これを使うことで、通常の国際電話拒否設定をすり抜け、警戒心の強い人にも着信させようとします。

国際電話拒否設定でもかかってくる理由

あなたのスマートフォンに「+1」の電話番号が表示されていても、通信の経路が国内の転送サービスを利用している場合、キャリア側が「国内からの着信」と誤認してしまうことがあります。このため、万全な対策をしているつもりでも、怪しい電話がかかってきてしまうことがあるのです。そのため、設定に頼りすぎるのではなく、「心当たりのない+1には出ない」という自己防衛が最も確実な対策となります。

なぜ日本のスマホに国際電話がかかる?

あなたが詐欺師に狙われているのは、個人情報が流出したから、とは限りません。

多くの詐欺師は、人件費をかけずに多くの電話番号に電話をかける「オートダイヤルシステム」と呼ばれる自動システムを利用しています。このシステムは、携帯電話の番号の並びが連続していることを利用し、手当たり次第に電話をかけ続けています。

試しにかけることで有効な番号か確認する手口

ワン切りや、電話に出た瞬間に切るなどの行為は、その番号が「現在使われている生きた番号」かどうかをチェックするためのものです。一度応答してしまうと、その番号は「有効なターゲットリスト」に記録され、その後、さらに別の詐欺や迷惑電話が増える原因になってしまうのです。

+1電話番号からあなたを守る絶対対策

心当たりのない+1電話番号からの着信はすべて「危険な電話かもしれない」と考えて対処することが、あなた自身を守る最良の方法です。ここからは、具体的な防御策と対処法について解説します。

【絶対厳守】危険な+1に絶対してはいけないこと

詐欺師に電話を切られた後、あなたが取る行動こそが、詐欺が成功するかどうかを左右します。以下の3つのことは、絶対に厳守してください。

  1. 絶対にしてはいけないこと No.1: 折り返し電話をすること
    • 理由: 先述の通り、高額な国際通話料を請求されるリスクがあるため、これは最も危険な行為です。
  2. 絶対にしてはいけないこと No.2: 個人情報(氏名、口座など)を教えること
    • 理由: 詐欺師はあなたの情報を得ることで、次の詐欺の足がかりにします。絶対に本名や住所、銀行口座などの情報は伝えないでください。
  3. 絶対にしてはいけないこと No.3: 自動音声の指示に従い「1番」などをプッシュすること
    • 理由: 詐欺師へ「あなたが指示に従う人物だ」というサインを送ってしまい、さらにターゲットとして狙われる可能性があります。

+1からの着信を完全ブロックする設定方法

具体的な対策として、スマートフォンや契約キャリアの設定を見直しましょう。

  • キャリアの国際電話拒否サービス:
    • お使いの携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンクなど)は、無料で国際電話の着信を一律拒否するサービスを提供していることが多いです。これを利用すれば、+1電話番号からの着信をシャットアウトできます。
  • スマホ本体の着信拒否設定:
    • 特定の+1電話番号から何度もかかってくる場合は、スマートフォンの設定から個別に「着信拒否」設定を行いましょう。

知らない番号をすべてミュートにする設定(iOS/Android)

さらに強力な対策として、スマートフォンに登録されていない電話番号からの着信を自動で「消音(ミュート)」にする機能があります。この機能を使えば、詐欺電話を含め、知らない営業電話すべてを静かに無視できるようになります。設定方法は機種によって異なりますが、「設定」メニュー内を調べてみてください。

着信しただけで料金はかかる?費用に関するQ&A

「+1」の電話番号から着信があった場合、着信(受けるだけ)では原則として料金はかかりませんのでご安心ください。

これは、あなたが日本国内でサービスを利用している限り、電話を受けることは基本的に無料だからです。

高額な請求が発生するのは、あなたが折り返し電話をかけた場合(発信した場合)のみです。国際通話の料金体系は非常に複雑で、詐欺師が使う特殊な番号へ折り返すと、思わぬ高額請求に繋がります。このルールをしっかりと覚えておきましょう。

最強の味方!迷惑電話対策アプリの活用術

+1電話番号詐欺への防御力を飛躍的に高めるのが、「迷惑電話対策アプリ」の導入です。

これらのアプリは、世界中の利用者が報告した危険な電話番号のリスト(データベース)を持っています。+1から着信があった瞬間、その番号がデータベースと照合され、もし危険な番号と一致すれば、電話に出る前に「詐欺の可能性あり」「迷惑電話」といった警告を画面に表示してくれるのです。

この機能は、あなたが慌てて電話に出てしまうことを防ぐ「デジタルな門番」として非常に有効です。多くのアプリは無料で利用できるため、ぜひ導入を検討してみてください。

正規の+1の電話番号を見分ける方法

すべての+1電話番号が詐欺というわけではありません。海外の企業や、あなたが利用している国際的なサービスからの重要な連絡である可能性もあります。

正規の+1電話番号からの着信を見分けるには、以下のことを確認してください。

  1. 心当たりの確認: 企業からの予約や、商品の国際発送など、事前に「海外から電話があるかもしれない」という情報がないか思い出しましょう。
  2. 電話番号の検索: 着信があった電話番号を、焦らずにインターネットの検索エンジン(Googleなど)で検索しましょう。正規の企業や機関の番号であれば、公式ウェブサイトにその番号が記載されているはずです。もし検索しても何も出てこない、または「迷惑電話」という情報ばかり出てくる場合は、詐欺の可能性が高いと判断できます。

重要なのは、「知らない相手からかかってきたから、反射的に折り返す」という行動を絶対にしないことです。

まとめ:+1電話番号の対処は「触れない」が一番

+1から始まる電話番号の正体は、アメリカ・カナダの国番号です。

しかし、その多くが「国際ワン切り詐欺」や「自動音声詐欺」に使われているという現実があります。

あなた自身を守るための最もシンプルで確実なルールは、「心当たりのない+1の電話番号からの着信は、すべて無視する」ことです。

そして、絶対に折り返し電話をしないこと。

今日から迷惑電話対策アプリの活用や、キャリアの着信拒否サービスを設定することで、あなたとご家族を国際電話詐欺から守りましょう。

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