お疲れ様です。satimoです。
インフラエンジニアって名前はよく聞くけど実際どんな業務をしているの?
そんな疑問について答えていきます。
インフラエンジニアの仕事
インフラ環境の構築を行うときに大きな流れとして
「要件定義」⇒「詳細設計」⇒「構築」⇒「設置」⇒「テスト」⇒「納品」⇒「運用」
になってきます。
この7つのステップを担当者でわけて考えると
- インフラ設計・・・「要件定義」「詳細設計」
- インフラ構築・・・「詳細設計」「構築」「設置」「テスト」「納品」
- インフラ運用・・・「運用」
の3つに分けられます。
今回はこのインフラ「設計」「構築」「運用」について深堀して説明していきます。
実際にこの業界で働いている人はわかると思うのですが、企業ごとに行う業務内容は変わってきます。設計と構築を同じ人が行ったり構築と運用を同じ人(部署)が行ったりといった感じです。
インフラ設計

『利用者が求めていることを具現化する為の設計を行う人』になります。
大きな会社の場合だと企業ごとにインフラのガイドラインが用意されていたりします。
ネットワークは必ず冗長構成をとる必要がある。
インターネットに接続することができる端末は制限させる。
とかです。
この利用者が求めていることに沿って、企画書(概算見積)や設計書を作る人のことを指します。
設計の段階から次に出てくるインフラ構築を行う人と一緒に設計を行うことも多いです。
インフラ設計を行う際は、インフラ構築者をアサイン(予約)してから行うことをお勧めします。
設計段階から構築する人に入ってもらって一緒に設計することで後々のトラブルを回避することができます。
インフラ設計者に求めれること
深い技術力は求めらることはほとんどないです。(どっちかといえば浅く広くといったイメージ)
個人的に大事だと思うのがマネージメント力です。
外部(利用者やベンダー)との折衝、社内でも担当者との調整といったように色々なところに気を回す必要があります。
一番神経使うかと。。。
インフラ構築

次にインフラ構築業務内容について説明していきます。
設計段階で利用者と同意した内容に基づいて構築を行い、機器の設置、動作確認、ドキュメント作成を行うことが主な業務になります。
この「インフラ構築」の部分が大きく色々な技術が出てきます。
具体的には『サーバー構築』『ネットワーク構築』『セキュリティ構築』といった感じです。(細かいことを言えばストレージやら仮想化やら色々出てきます。)
結構忘れされるのですが、構築した内容をドキュメント化することも重要な内容になってきます。
このドキュメントの作成ですが、ものすごく重要です。これが適当だと運用フェーズに入ってから本当にまずいことになったりします。
インフラ構築者は一言で言ってしまえば各分野のスペシャリストになります。
その為、利用者の求めていることを実現する為にどのような技術が必要か、また新しい技術を常に覚えていく必要があります。
後は結構体力勝負な面もあります。
インフラ構築を行う場合スケジュールが引かれるのですが、設計変更だとか他の業務との兼ね合い等で納期直前はばたばたと作業を行うことが多いです。(人によるかもですが)
インフラ運用

最後にインフラ運用業務について説明していきます。
その名の通り収めた機器に異常がないかを監視・障害対応する業務になります。
構築した機器も結局は「もの」なのでいつか壊れますし、不具合やセキュリティの問題から正常に動作しなくなることもあります。
そういった事態に備えて、利用しているインフラに異常がないかを常に監視することが必要になってきます。
重要度にもよりますが、24時間体制で業務を行い、ローテーションで業務を行うことが一般的です。
インフラ運用の大変なところは、一つの案件に関わっていくのが一番長いことです。
設計・構築では基本収めて運用フェーズにもっていくまでが業務内容となります。
運用フェーズでは機器を収められてから、契約が完了するまでが業務内容となります。
インフラ運用者に求められること
マニュアル整備と業務の効率化を考えるです。
マニュアル整備は運用フェーズに入る前までに障害マニュアルが用意されます。
対応についてはマニュアルに沿って行うことになるのですが、用意されたマニュアルがわかりにくかったりします。マニュアルは他の人も使うことになるので、できる限り生鮮化しておく必要があります。
また、インフラ運用者は行う業務がルーチン化されてきます。どれだけ業務の品質を上げるか、短縮できるかを考えていく必要があります。
最近だとRPAなどの業務を自動化する仕組みが出てきていますのでいかに効率よく業務を回せるかを考えることが必要になってきます。
具体的な案件について考えてみる
ここまででインフラエンジニアの業務内容について大きく「設計」「構築」「運用」にわけて説明してきました。
実際の案件として考えていきます。
「利用者からウイルス対策を行う為のサーバーの構築をお願いしたい」との案件が営業経由で届きました。現在のネットワークは自社で構築している環境です。
この場合それぞれの担当者の業務は具体的にどのようなものになるでしょうか?
まず、ウイルス対策を行う為のサーバー構築する為に何をしなければいけないか考えてみます。

ウイルス対策を行う為のサーバー構築する為に必要なこと
サーバーの選定
- 新規で用意?
- 物理?仮想化?
ウイルス対策ソフトの選定
- 利用者指定のもの?その場合は自社で構築可能なもの?
インフラ環境の確認
- ネットワークの構成変更が必要か?
- 設置したサーバがインターネットに接続できる?
構築したサーバとウイルス対策するクライアント間の通信要件
- 利用するウイルス対策ソフトの通信要件は?
環境構築
- サーバーの構築はいつまで?
- クライアントへのインストールは誰がやる?利用者?
運用
- 何を監視すればよい?
- 障害時の報告先は?
もっとあるかもですが、ざっとかいてみました。
サーバーの構築一つとっても色々決めることが出てくるのがわかると思います。
実際には会社ごとにナレッジがあると思うのでそれに沿って行っていくので初心者の方もそこまで構えなくてOKです。
で、上に記載したことを取りまとめて、割り振る人が「インフラ設計者(あと営業もかな)」になります。
例えば通信要件はxxxだからここの機器の構成変更が必要。だとかをインフラ構築、運用、利用者と詰めていく感じです。
ここら辺のもっと具体的な部分については別の記事で書いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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